泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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「何事だ? これ」
壁前で眉をよせ、不機嫌そうな声でスイフリーは呟く。
「壁にゅ」
「見て分かることをわざわざ言わんでいい」
「ノリスが作ったとか?」
「まあ、ノリスがノームを連れてくれているのは事実だが」
右側一行は壁前に集まっていた。一応、壁向こうに向かって一通り叫んでみたりしたのだが、返答は無かった。
「……トンネルで穴あけてこっちくればいいのに」
ノームをつれていないのはマウナも同じ。精霊使いは二人とも壁前でため息をつくしかない。
「シースルーで向こうを見てみようか」
フィリスの提案に彼らは頷く。結果、見えたのは寝る前に見たのと同じ左側の建物。向こうに居るはずの仲間は見えなかった。
「はとこ、はとこ」
「何だ」
「窓から外でて、向こう回ろうか」
「いい提案ではあるが、単独行動は危なくないか?」
「1階から出ればみんなでいけるにゅ」
「そうだな。が、もう少し待て」
「?」
スイフリーがパラサに手をパーの形で見せる。パラサは首をかしげた。
「不用意に外に出るのは危険だといっているのだ」
そう言ってから、全員を見る。
「何か、良くない事が起こったと考えて間違いないだろう。なるべく単独行動は控えたほうがいい。……しかし、こう見てみると偏った面子になったな。こっちにソーサラーが固まって、向こうに神官が固まった」
「……あの、私も神官なのですが」
イリーナが遠慮気味に手を挙げる。スイフリーは暫く珍しいものでも見るような目つきでイリーナを見ていて、それから手をぽん、とならした。
「そうだったそうだった、イリーナは神官だったな」
「……」
ジト目でイリーナはスイフリーを見たが、彼は気にした風も無い。
「気にしちゃ駄目よイリーナ。そこの賢いエルフは時々とんでもないポカをするの」
フィリスが援護に回り、スイフリーはため息をついてみせた。
「そんなに不満なら言い直すぞ。高レベルの神官は全員向こうに行ってしまった」
「……」
「返す言葉もないなあ、イリーナ」
黙るイリーナをからかったヒースは裏拳をうけて床に倒れこむ。誰ももう見慣れたものだからフォローはしない。
「とはいえ、異変があるのは屋敷だ。怪我をすることはそうあるまい」
アーチボルトは言うとあたりを見回す。
「とりあえず、屋敷に他の異変が無いか見てみよう。シースルーで向こうの面子が見えないのも気味が悪い。何があったのか調べつつ、最後にはパラサの案を採用して外回りで向こうと合流だな」
「コレは予想外だろう」
1階のエントランスで彼らはため息をついた。屋敷左側の、2階の全ての部屋と1階の全ての部屋を回って分かったことといえば、いつの間にか窓が全て中央と同じ壁で覆われており脱出不可能。玄関も同じく壁に埋もれており外には出られなくなっていた。窓の異変以外には部屋には異変が無い。中に入るのも廊下に出るのも自在だ。その分たちが悪い。
「外の様子も分からない。向こうの様子も分からない。何があって屋敷が半分になったのかも分からない。これでは手の打ちようがないぞ」
アーチボルトが壁を見ながら言う。
「なんでノリスはトンネルを使ってこないのよ」
マウナも壁を見てため息をつく。
「姉ちゃん、無事かなあ?」
「クレアは向こうの面子の中でも有能なほうだ、心配あるまい。……せめて書斎に手がかりの一つもあればよかったのだが」
「もっかい探してみる?」
「そうするか」
■この話を書いたとき、ルール面をサポートしてくれてる参謀から突込みが入りました。
というわけで、そのうちそのフォロー話がはいります(苦笑)
先に言っておきます(苦笑)
だってー、SWでシャーマンやった記憶ないんだもんー……。(言い訳にならん……)
一番遊んだのはシーフ。次点ファイター。
壁前で眉をよせ、不機嫌そうな声でスイフリーは呟く。
「壁にゅ」
「見て分かることをわざわざ言わんでいい」
「ノリスが作ったとか?」
「まあ、ノリスがノームを連れてくれているのは事実だが」
右側一行は壁前に集まっていた。一応、壁向こうに向かって一通り叫んでみたりしたのだが、返答は無かった。
「……トンネルで穴あけてこっちくればいいのに」
ノームをつれていないのはマウナも同じ。精霊使いは二人とも壁前でため息をつくしかない。
「シースルーで向こうを見てみようか」
フィリスの提案に彼らは頷く。結果、見えたのは寝る前に見たのと同じ左側の建物。向こうに居るはずの仲間は見えなかった。
「はとこ、はとこ」
「何だ」
「窓から外でて、向こう回ろうか」
「いい提案ではあるが、単独行動は危なくないか?」
「1階から出ればみんなでいけるにゅ」
「そうだな。が、もう少し待て」
「?」
スイフリーがパラサに手をパーの形で見せる。パラサは首をかしげた。
「不用意に外に出るのは危険だといっているのだ」
そう言ってから、全員を見る。
「何か、良くない事が起こったと考えて間違いないだろう。なるべく単独行動は控えたほうがいい。……しかし、こう見てみると偏った面子になったな。こっちにソーサラーが固まって、向こうに神官が固まった」
「……あの、私も神官なのですが」
イリーナが遠慮気味に手を挙げる。スイフリーは暫く珍しいものでも見るような目つきでイリーナを見ていて、それから手をぽん、とならした。
「そうだったそうだった、イリーナは神官だったな」
「……」
ジト目でイリーナはスイフリーを見たが、彼は気にした風も無い。
「気にしちゃ駄目よイリーナ。そこの賢いエルフは時々とんでもないポカをするの」
フィリスが援護に回り、スイフリーはため息をついてみせた。
「そんなに不満なら言い直すぞ。高レベルの神官は全員向こうに行ってしまった」
「……」
「返す言葉もないなあ、イリーナ」
黙るイリーナをからかったヒースは裏拳をうけて床に倒れこむ。誰ももう見慣れたものだからフォローはしない。
「とはいえ、異変があるのは屋敷だ。怪我をすることはそうあるまい」
アーチボルトは言うとあたりを見回す。
「とりあえず、屋敷に他の異変が無いか見てみよう。シースルーで向こうの面子が見えないのも気味が悪い。何があったのか調べつつ、最後にはパラサの案を採用して外回りで向こうと合流だな」
「コレは予想外だろう」
1階のエントランスで彼らはため息をついた。屋敷左側の、2階の全ての部屋と1階の全ての部屋を回って分かったことといえば、いつの間にか窓が全て中央と同じ壁で覆われており脱出不可能。玄関も同じく壁に埋もれており外には出られなくなっていた。窓の異変以外には部屋には異変が無い。中に入るのも廊下に出るのも自在だ。その分たちが悪い。
「外の様子も分からない。向こうの様子も分からない。何があって屋敷が半分になったのかも分からない。これでは手の打ちようがないぞ」
アーチボルトが壁を見ながら言う。
「なんでノリスはトンネルを使ってこないのよ」
マウナも壁を見てため息をつく。
「姉ちゃん、無事かなあ?」
「クレアは向こうの面子の中でも有能なほうだ、心配あるまい。……せめて書斎に手がかりの一つもあればよかったのだが」
「もっかい探してみる?」
「そうするか」
■この話を書いたとき、ルール面をサポートしてくれてる参謀から突込みが入りました。
というわけで、そのうちそのフォロー話がはいります(苦笑)
先に言っておきます(苦笑)
だってー、SWでシャーマンやった記憶ないんだもんー……。(言い訳にならん……)
一番遊んだのはシーフ。次点ファイター。
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