泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
廊下には何もなかった。
エントランスにも見た目は何もない。が、一面に敷かれていた豪華な絨毯をめくると、玄関近くに地下への階段が隠されているのが分かった。
「これ、とりあえず今までの中で一番の進歩だよね?」
レジィナが階段を見下ろしながら眉を寄せる。階段の行き着く先がどうなっているのか、暗くてココからは分からなかった。
「行くかどうか、ですよね」
グイズノーの声はどこまでも「行きたくない」ことを主張する。しかし、感情的には行きたくなくとも、これ以外の打開策を思いつかないのもまた事実だった。
「虎穴にいらずんば虎児を得ず、ですな」
バスが楽しそうに言う。
「一体どのような英雄譚を作れるでしょうか」
「黄色っぽい感じはしないけど、何だかいやな感じはするね。狂った精霊とか居そう」
流石のノリスも、少々声に明るさがない。
「一応他のルートも探してみて、なければ行ってみるしかないだろうの。一応クソガキが挙げていた、屋根裏も探ってみよう」
結論から言うと、屋根裏からは何も見つけることはできなかった。唯一の収穫といえば、屋根裏にも屋敷を断絶した壁がご丁寧にも出現していることが分かったくらいだ。
「これはもう、あのヤな感じの地下に行くしかないね」
「罠かなあ?」
「もう罠にはかかった後だと思いますよ」
ノリスとエキューの会話に、グイズノーは肩をすくめる。
「だって、わたくしたちは生贄なのですからね」
「ホラーだね」
レジィナが深々とため息をつく。それから、断絶した向こう側を思わず見る。もちろん、壁に遮られ何も見えないが。
「お姉さんたち、大丈夫かなあ。生贄って知らないから、朝まで待機、とかしてないといいんだけど」
「いきなり壁が現れて閉じ込められた、という状況ですからね。生贄だと知らなくてもアーチーとスイフリーが躍起になって謎解きをしているでしょう。まあ、ぐちゃぐちゃに引っ掻き回してる可能性もありますが。現実的なフィリスが居るから、なんとかなってるんじゃないですかね」
「だといいけど」
レジィナは大きくため息をつくと、持っていたランタンに火をつけた。
などと、レジィナが大きくため息をついているころ、西側に取り残された面々も地下への階段を発見した上で、会議の真っ最中であった。
「罠なんだろうなあ」
ため息をつくヒースに、スイフリーは答える。
「屋敷に入った時点で罠に引っかかったと考えるべきだな」
「ぐだぐだ言っていても始まりません! とりあえず行ける所は行ってみましょう!」
握りこぶしのイリーナの肩を、マウナは思わずぽん、と叩く。あまり突貫していってもいいことはなさそうな気がしているからだ。地下からは黄色くは無いものの、あまり良い感じのしない空気が流れてきている。
「他にルートはないし、ここが出口に続いているって信じて進むしかないのかしら」
フィリスはため息をつく。デイルが興味なく床に寝そべったままあくびをしたのが見えた。
「ヒントは他に無い。屋根裏もルートなし、とくればもう行くしかあるまい。絵からいうと、屋敷の訪問者は外に出てこなかった。何かこの先にあると考えるのが妥当だろう」
「たとえば、何にゅ?」
「暗黒神官とか、根城にしてそうよね」
「邪悪ですね! 殲滅です!」
「絵の訪問者が招待客なら、毎度毎度暗黒神官もいるやもしれんが、我々はそうではない。暗黒神官はいないかもしれんな」
アーチーが重々しく頷きながら言う。
「ろくでもない魔法生物なんかなら居るかもしれないな。主の部屋は書物がたくさん置けるようになっていたから、研究施設だった可能性もなきにしもあらず、だ」
ヒースが言うと、イリーナが首を傾げる。
「でも、大広間とかありましたよ?」
「客を油断させるためかもしれんだろうが」
「何か居るとしたらろくでもないものだろう。何も居ないとしたら……」
スイフリーは言いかけて、ふと黙る。何かを考えているのか、あごに手を当てた。
「はとこ、どうしたにゅ?」
「いや、このラインは考えたくないな」
「にゅ?」
「出口が無くて、ここで朽ち果てる」
「やーめーてー」
低い声でパラサは抗議する。
「が、出口がないとしてだ」
「その可能性でも考えるんですか」
マウナが嫌そうな顔をする。冒険者である以上、望めないのかもしれないが、それでもできれば平穏無事な人生を歩みたい。こんな小鳩亭から遠いところで人知れず死ぬのは絶対イヤだ。
「なければどうなる?」
「絵と辻褄はあうな、という話だけだな。出口があるないに関わらず、何もしなければジリ貧なのは同じ。我々は冒険者、危険を買うのが仕事だ。このルートを行ってみるしかないだろう」
「色々考えて、挙句力押しになるっていうのは、そろそろ改めたいわね」
フィリスは大きくため息をつく。
「じゃ、行くにゅ」
■本放送(笑)のほうでは、ついにアノス入りしました。
このころから、ルールが分からなくて友人に聞きまくるようになってます。
どうも戦闘ルールが思い出せないとか、ルンマス系ルールが思い出せないとか。
やってないと忘れるものですね。
エントランスにも見た目は何もない。が、一面に敷かれていた豪華な絨毯をめくると、玄関近くに地下への階段が隠されているのが分かった。
「これ、とりあえず今までの中で一番の進歩だよね?」
レジィナが階段を見下ろしながら眉を寄せる。階段の行き着く先がどうなっているのか、暗くてココからは分からなかった。
「行くかどうか、ですよね」
グイズノーの声はどこまでも「行きたくない」ことを主張する。しかし、感情的には行きたくなくとも、これ以外の打開策を思いつかないのもまた事実だった。
「虎穴にいらずんば虎児を得ず、ですな」
バスが楽しそうに言う。
「一体どのような英雄譚を作れるでしょうか」
「黄色っぽい感じはしないけど、何だかいやな感じはするね。狂った精霊とか居そう」
流石のノリスも、少々声に明るさがない。
「一応他のルートも探してみて、なければ行ってみるしかないだろうの。一応クソガキが挙げていた、屋根裏も探ってみよう」
結論から言うと、屋根裏からは何も見つけることはできなかった。唯一の収穫といえば、屋根裏にも屋敷を断絶した壁がご丁寧にも出現していることが分かったくらいだ。
「これはもう、あのヤな感じの地下に行くしかないね」
「罠かなあ?」
「もう罠にはかかった後だと思いますよ」
ノリスとエキューの会話に、グイズノーは肩をすくめる。
「だって、わたくしたちは生贄なのですからね」
「ホラーだね」
レジィナが深々とため息をつく。それから、断絶した向こう側を思わず見る。もちろん、壁に遮られ何も見えないが。
「お姉さんたち、大丈夫かなあ。生贄って知らないから、朝まで待機、とかしてないといいんだけど」
「いきなり壁が現れて閉じ込められた、という状況ですからね。生贄だと知らなくてもアーチーとスイフリーが躍起になって謎解きをしているでしょう。まあ、ぐちゃぐちゃに引っ掻き回してる可能性もありますが。現実的なフィリスが居るから、なんとかなってるんじゃないですかね」
「だといいけど」
レジィナは大きくため息をつくと、持っていたランタンに火をつけた。
などと、レジィナが大きくため息をついているころ、西側に取り残された面々も地下への階段を発見した上で、会議の真っ最中であった。
「罠なんだろうなあ」
ため息をつくヒースに、スイフリーは答える。
「屋敷に入った時点で罠に引っかかったと考えるべきだな」
「ぐだぐだ言っていても始まりません! とりあえず行ける所は行ってみましょう!」
握りこぶしのイリーナの肩を、マウナは思わずぽん、と叩く。あまり突貫していってもいいことはなさそうな気がしているからだ。地下からは黄色くは無いものの、あまり良い感じのしない空気が流れてきている。
「他にルートはないし、ここが出口に続いているって信じて進むしかないのかしら」
フィリスはため息をつく。デイルが興味なく床に寝そべったままあくびをしたのが見えた。
「ヒントは他に無い。屋根裏もルートなし、とくればもう行くしかあるまい。絵からいうと、屋敷の訪問者は外に出てこなかった。何かこの先にあると考えるのが妥当だろう」
「たとえば、何にゅ?」
「暗黒神官とか、根城にしてそうよね」
「邪悪ですね! 殲滅です!」
「絵の訪問者が招待客なら、毎度毎度暗黒神官もいるやもしれんが、我々はそうではない。暗黒神官はいないかもしれんな」
アーチーが重々しく頷きながら言う。
「ろくでもない魔法生物なんかなら居るかもしれないな。主の部屋は書物がたくさん置けるようになっていたから、研究施設だった可能性もなきにしもあらず、だ」
ヒースが言うと、イリーナが首を傾げる。
「でも、大広間とかありましたよ?」
「客を油断させるためかもしれんだろうが」
「何か居るとしたらろくでもないものだろう。何も居ないとしたら……」
スイフリーは言いかけて、ふと黙る。何かを考えているのか、あごに手を当てた。
「はとこ、どうしたにゅ?」
「いや、このラインは考えたくないな」
「にゅ?」
「出口が無くて、ここで朽ち果てる」
「やーめーてー」
低い声でパラサは抗議する。
「が、出口がないとしてだ」
「その可能性でも考えるんですか」
マウナが嫌そうな顔をする。冒険者である以上、望めないのかもしれないが、それでもできれば平穏無事な人生を歩みたい。こんな小鳩亭から遠いところで人知れず死ぬのは絶対イヤだ。
「なければどうなる?」
「絵と辻褄はあうな、という話だけだな。出口があるないに関わらず、何もしなければジリ貧なのは同じ。我々は冒険者、危険を買うのが仕事だ。このルートを行ってみるしかないだろう」
「色々考えて、挙句力押しになるっていうのは、そろそろ改めたいわね」
フィリスは大きくため息をつく。
「じゃ、行くにゅ」
■本放送(笑)のほうでは、ついにアノス入りしました。
このころから、ルールが分からなくて友人に聞きまくるようになってます。
どうも戦闘ルールが思い出せないとか、ルンマス系ルールが思い出せないとか。
やってないと忘れるものですね。
PR
この記事にコメントする