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泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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「え!? え!?」
突然の声にマウナは動きを止める。それと同時にパラサは窓の方へ走りより、そこから向こうに飛び込む。すぐにドアに飛び付くと、勝ち誇った笑みとブイサインをこちらに向けた。
「よしよし、食料確保だ。これで憂慮すべきは武器と玉だけだ」
「玉?」
ドアの外からの声に、マウナはドアにくっついているパラサを見る。
「何でパラサさんがここに?」
「にゅ? マウナ姉ちゃんこんばんわにゅ。とりあえず説明はあとで、メニューの上から下まで持ってきて?」



「さっき言ってた玉って、あれ?」
テーブルについて食事をはじめた彼らに、ノリスはまどの外をさす。小鳩亭に面した通りに青白く光を放つ球体が浮かんでいる。
「何であれがここにあるの?」
「え? あれは洞窟の奥で見つけたんですよ?」
レジィナの疑問にイリーナが答えた。その言葉にスイフリーは目を細める。
「詳しく聞かせてもらえないか」
渋く言っても抱えたパスタのせいでいまいち間が抜けている。
「えっとですね、皆で洞窟のゴブリンを掃討するお仕事がありまして」
「なぜそんな駆け出しみたいな仕事……」
「その洞窟の奥に魔術師が居たんです」
「変り者ねぇ」
「いやいやいや、魔術師のスペクターだ。たぶん古代王国の魔術師だったんだろう」
イリーナの言葉を訂正しつつ、ヒースは手をひらひらと振ってみせた。ジェスチャーの意味はよくわからないが、とりあえず呆れているのだろうコトはわかる。
「つまり、昔の魔術師が今も居て、あの玉作ってたってこと?」
「まあ、そうなる」
「じゃあ、何かわかってるのね? 話を聞いたり、研究資料を手に入れたりで」
フィリスが期待した眼差しをヒースに向けた。しかし彼はフィリスを見ない。
「あー、そういうものはナイ」
「全部燃えました!」
勢い良く答えるイリーナに、フィリスは眉を寄せる。
「まあ、無いものは仕方ないわね。……どんな研究施設だったの?」
「意外と普通だった」
「あんたねぇ」
答えになっていない答えに、マウナはたまらずトレイでヒースの後頭部を叩く。
「わたしたちがあれを発見したのも古代王国の遺跡のような場所だった」
「スペクターは居なかったけど」
スイフリーとパラサは言うと顔を見合わせる。何のためにそうしたのかよくわからなかったが。
「ともかく、あの玉は古代王国の遺物ということか」
アーチボルトは息を大きく吐いてから重々しい声で言うと窓の外を見た。小鳩亭の外にも青白く光を放つ球体が浮かんでいる。それはストローウィック城の物と同じ物に見える。
「仮説として、あれはゲートを作るための部品なのだろうな」
「まあ、そうだろう。本物はもっと色々手が込んでたからな」
アーチボルトの意見にスイフリーがうなずく。
「ゲートにしては不安定すぎませんかね」
グイズノーが二人を見る。アーチボルトがため息を吐いた。
「だから、暴走してるんだろう、あれは」


■とりあえず、ようやく合流。
したところで、しばし中断。と言うのも、最近かけてなくてストックが無いのです(苦笑)
しばらくしたらまた続きを載せます。

予定。

とりあえず、アチフィリ書きたいからそっちを優先しようかな、とか。
ウィンド兄さんの話が書きたいけど、どうしたものかな、とか。
最近はそんな気分でおります。

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