泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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「これは何ですか?」
クレアはテーブルの上に置かれた青く光る球体を見て首を傾げる。初めて見る物に少々興味をひかれているらしく、じっと球体を見つめている。
「キレイですね」
「でしょ? この前ちょっと冒険した時に手に入れたんにゅ」
パラサはニコニコと答えながら、青く光る球体を手でいじってみせた。
「でもまだ何かわかってないにゅ。ちょうど皆城に集まる時期だし、グイズノーかフィリス姉ちゃんに鑑定して貰おうって持ってきたにゅ」
「値打ちがあれば使うか売る。なければ明かり代わりだな」
スイフリーはさして興味ないのか、くありとあくびをしながら答える。光っているから明かり、という非常にわかりやすい話である。
「ま、流れはわかったわ」
話を聞いていたフィリスは、パラサから球体を受け取るとしばらく確かめるようにいろんな角度から見る。光ってはいるが、変哲のないガラス玉に見える。大きさは手のひらにのる程度。ガラスとして普通の重さであるし、熱をもっているわけでもない。
「魔力鑑定してみる」
全員が見守る中、フィリスが魔法を使う。しばらく沈黙が辺りを支配したのち、フィリスが息を吐く。
「わかんない」
「それは魔法を失敗したのか、それとも成功したがわからなかったのか」
アーチボルトは苦い顔でフィリスを見る。フィリスは肩をすくめてみせた。
「魔法自体はちゃんと使えたわよ。けどわからないの」
「それではわたくしも見てみますかね。魔力鑑定でわからないなら、わからない可能性が高いですが」
グイズノーはフィリスから球体をうけとる。相変わらず球体は淡く青く光ったままだ。ガラス玉はただ静かに熱のない光を放ち続ける。色々ため込んだ知識を手繰ってみるが、該当しそうな物はない。似たものを見た記憶もない。
「さて、なんでしょうね」
「おまえの神に聞けよ」
スイフリーの言葉にグイズノーは乾いた笑顔を見せる。
「今日はインスピレーション掛け忘れてます」
「朝のお祈りをしなかったんですか?」
クレアの冷たい目にグイズノー明後日のほうを見て軽く口笛を吹いてみせる。
「まあ、そんなもんかな」
アーチボルトは軽くため息をつく。
「ずっと一定に光ってるわけだし、明かり代わりでいいか」
「一応ファーズの魔術師ギルドに持って行ってからになさいよ」
「ま、それもそうかな」
話は終わり、と言うことになり青く光る球体はグイズノーの手からパラサに渡る。小さな手に渡ると、さすがにガラス玉は大きく見える。
「見せていただいて良いですか?」
クレアに頼まれ、パラサが断るワケもなく、球体はクレアのもとに渡る。
「キレイです」
「姉ちゃんにあげるにゅ」
「価値確認が先だ、はとこの子の子」
「プレゼントすること自体には反対しないんだ」
スイフリーの言葉に、フィリスはにっこりと笑ってみせたが、スイフリーはそちらに視線を向けなかった。
「ありがとうございました」
「持ってていいのにぃ」
パラサは球体を受け取るためにクレアに手を伸ばす。
と、球体がころりとパラサの手から転がり落ちる。
「あ」
全員の声が見事に重なる中、球体は一直線に床にむかって落ちてゆく。
ぱりんと乾いた音がした。
■今日から泡サイド。
クレアさんばかり出さないように気を付けたい(笑)
と、いうのが目標だったんですが。
クレアさんの出番は少なかったよな!?(笑)
……は! レジィナ!(笑)
クレアはテーブルの上に置かれた青く光る球体を見て首を傾げる。初めて見る物に少々興味をひかれているらしく、じっと球体を見つめている。
「キレイですね」
「でしょ? この前ちょっと冒険した時に手に入れたんにゅ」
パラサはニコニコと答えながら、青く光る球体を手でいじってみせた。
「でもまだ何かわかってないにゅ。ちょうど皆城に集まる時期だし、グイズノーかフィリス姉ちゃんに鑑定して貰おうって持ってきたにゅ」
「値打ちがあれば使うか売る。なければ明かり代わりだな」
スイフリーはさして興味ないのか、くありとあくびをしながら答える。光っているから明かり、という非常にわかりやすい話である。
「ま、流れはわかったわ」
話を聞いていたフィリスは、パラサから球体を受け取るとしばらく確かめるようにいろんな角度から見る。光ってはいるが、変哲のないガラス玉に見える。大きさは手のひらにのる程度。ガラスとして普通の重さであるし、熱をもっているわけでもない。
「魔力鑑定してみる」
全員が見守る中、フィリスが魔法を使う。しばらく沈黙が辺りを支配したのち、フィリスが息を吐く。
「わかんない」
「それは魔法を失敗したのか、それとも成功したがわからなかったのか」
アーチボルトは苦い顔でフィリスを見る。フィリスは肩をすくめてみせた。
「魔法自体はちゃんと使えたわよ。けどわからないの」
「それではわたくしも見てみますかね。魔力鑑定でわからないなら、わからない可能性が高いですが」
グイズノーはフィリスから球体をうけとる。相変わらず球体は淡く青く光ったままだ。ガラス玉はただ静かに熱のない光を放ち続ける。色々ため込んだ知識を手繰ってみるが、該当しそうな物はない。似たものを見た記憶もない。
「さて、なんでしょうね」
「おまえの神に聞けよ」
スイフリーの言葉にグイズノーは乾いた笑顔を見せる。
「今日はインスピレーション掛け忘れてます」
「朝のお祈りをしなかったんですか?」
クレアの冷たい目にグイズノー明後日のほうを見て軽く口笛を吹いてみせる。
「まあ、そんなもんかな」
アーチボルトは軽くため息をつく。
「ずっと一定に光ってるわけだし、明かり代わりでいいか」
「一応ファーズの魔術師ギルドに持って行ってからになさいよ」
「ま、それもそうかな」
話は終わり、と言うことになり青く光る球体はグイズノーの手からパラサに渡る。小さな手に渡ると、さすがにガラス玉は大きく見える。
「見せていただいて良いですか?」
クレアに頼まれ、パラサが断るワケもなく、球体はクレアのもとに渡る。
「キレイです」
「姉ちゃんにあげるにゅ」
「価値確認が先だ、はとこの子の子」
「プレゼントすること自体には反対しないんだ」
スイフリーの言葉に、フィリスはにっこりと笑ってみせたが、スイフリーはそちらに視線を向けなかった。
「ありがとうございました」
「持ってていいのにぃ」
パラサは球体を受け取るためにクレアに手を伸ばす。
と、球体がころりとパラサの手から転がり落ちる。
「あ」
全員の声が見事に重なる中、球体は一直線に床にむかって落ちてゆく。
ぱりんと乾いた音がした。
■今日から泡サイド。
クレアさんばかり出さないように気を付けたい(笑)
と、いうのが目標だったんですが。
クレアさんの出番は少なかったよな!?(笑)
……は! レジィナ!(笑)
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