泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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「記憶がコピーされているかどうか分からんのだから、とりあえず仲間であれば必ず知っていることを尋ねてみるのはどうだ? 答えられなければ偽物、答えたら次の手を考える」
「だ、な。答えが返ってこなかったら確定だ」
アーチボルトの提案にスイフリーが頷く。
「答えられなかったら、すかさず遠慮なしにスリープ・クラウドを叩き込め」
「それ、ヒース兄さんに言ってるんですか?」
不思議そうにイリーナはスイフリーに尋ねる。彼は当たり前じゃないか、という顔で頷いた。
「ヒースはフィリスより先に行動できるのだから、当然だろう?」
「でもスリープクラウドは遺失魔法ですよ?」
「は?」
今度はスイフリーが首をかしげる。
「何を言っているのだ?」
「煙しかでないですよ?」
ますます不可解、という顔をするスイフリーと、床にのの字を書き始めるヒース。
「あたしもスリープクラウドは微妙に苦手だけど……」
フィリスが苦笑する。
「だよな!? スリープクラウド難しいよな!?」
しゅた、と立ち上がり元気を取り戻すヒースに、フィリスは曖昧に笑って見せる。前は結構失敗もしたが、最近は使わないから今も苦手かどうか、よく分からない。
「そちらだけで盛り上がらず、情報交換でもしようじゃありませんか」
グイズノーがのんびりした声をあげた。
「それもそうだな」
アーチボルトは重々しく頷いて見せた。
「ところでグイズノー」
「何ですか?」
「花いろいろ亭には今も行くのか?」
「何ですやぶからぼうに。今でも行きますよ? 見聞を広めに」
「アーチー、それ設問ミスだにゅ」
パラサがため息をつく。
「一体どうしたと言うのだヒース」
「おやっさん、何でも無いんだ。気にせんでくれなさい」
ヒースはかくかく、と手を振って見せた。
「もしかしてぼくらのこと疑ってるの?」
ノリスがかく、と首をかしげる。
「そんなこと有りません! 汝疑うこと無かれ、です! 疑ったりしません! ただ確かめてるだけです!」
「それ、疑ってるって言うよ」
レジィナが苦笑する。
「はとこが他人を見たら疑ってかかれって言ったにゅ」
パラサが笑って言うが、全員なんだか納得したようにスイフリーを見ただけだった。
「お前たちのわたしに対する評価はよーく分かった。後で覚えておけよ」
スイフリーが舌打ちをする。
「姉ちゃん?」
パラサはクレアを見た。
「怒んないにゅ?」
「なぜですか?」
「姉ちゃんははとこがあんなこと言ったら怒るにゅ」
パラサの目がす、と細くなった。
「お前誰、にゅ?」
言うや否や、パラサが武器を構える。
その言葉と動作が引き金となって、全員が戦闘態勢に入った。慌てて見せるのは最初から部屋に居た7人のほうである。
「ど、どうしたんですか? 仲間じゃないですか」
「仲間だったら答えてくれなさい。俺様の使い魔のBB1号は今どこにいるのかを」
「外に居るんじゃないの?」
ノリスの答えにヒースは口を吊り上げる。
「だから仲間じゃないというんだ、見てろ俺様渾身の一撃! スリープ・クラウドだ!」
「結局唱えるんだ」
「魔晶石つぶしていけよ」
「黙ってろ外野! 『万物の根源たるマナよ、眠りをいざなう雲となって、奴らに眠りを! スリープ・クラウド!』」
ヒースの振りかざした杖に、魔力が集まっていく。それはやがて形をとり、白い雲となって相手を包み込んだ。
「は! ぷすん! とか言わない!」
「後で覚えとけよイリーナ」
雲が晴れると、その場には依然全員が立っていた。ただし、全員が武器を構えている。その姿は、鏡に映したようにいつもと逆の構えになっている。
「効いてないじゃない、ホラ吹き魔術師!」
「スリープクラウドは難しいって言ってるだろう! 遺失魔法なんだぞ! 煙を出すだけでたいしたもんなんだからな!」
「まだそんなこというんですね」
「さて、と。本気で敵対だな、どうする」
「俺、偽物でもクレア姉ちゃんを殴るの嫌にゅう」
パラサが力ない声をだす。
「しかし偽クレアが本物程度の力を持ってるとかなりやばいぞ。レジィナなんか最悪だ」
「レジィナの相手はわたしかイリーナがするしかないだろうな」
アーチボルトがレジィナから目を離さずに言う。
「本当に戦っていいんですか?」
ためらうイリーナにスイフリーは笑う。
「本物をかたる悪を成敗するのだ、ファリスの少女よ。遠慮なく行け。プリーストからつぶしていこう。回復が厄介だ」
「こっちの二人しかいない回復役のうちの一人がイリーナなんだが」
「知ってたかスイフリー、戦士の能力としては、こちらでは君が三番手に強いんだぞ」
ヒースとアーチボルトの言葉に、スイフリーは素っ頓狂な声をあげる。
「はぁ!? 冗談じゃないぞ! わたしは前には出ないからな!」
「期待してないにゅ。俺、エキューの足止めする。カンタマとかいる?」
「イリーナと俺様は必要だな、俺様とりあえずもう一回スリープ・クラウドいってみる」
「じゃ、俺はカンタマ」
「では私はとりあえずミュートを唱えよう。レジィナ以外……6人か。魔晶石使いつぶしだな……赤字が雪だるま式じゃないか。まったく……どこに請求してやろうか。あとはシェイドでつぶしていくか、ジャベリンか。ともかく遠くからやる。何ならクレアをつぶす役はわたしがしてもいい」
「はとこ……日ごろの恨み?」
「なにを言うかはとこの子よ。コレはわたしの愛だ」
「はとこの何だって?」
低い声で言うパラサに、スイフリーはクレアから目を離さずに言う。
「クレアの名をかたる馬鹿者に、鉄槌を食らわしてやるのだ」
「でもなんとなく、やっぱり日ごろの恨みっぽいわよね」
フィリスは笑うと敵を見据える。
「向こうにアーチーがいなくてよかったわ」
■戦闘って苦手です。
戦略はたてられないし、描写は苦手で上手くないし、遊んだら遊んだでサイコロ運ないし(笑)
というわけで、うだうだ戦闘開始です。
あまり期待せずにどうぞ。
そういえば、思いついたので、へっぽこさんたち(というか、イリーナとヒースの小話)を書いてみました。
とてもじゃないけど、アップできないレベルのつまんない話になりました。
中々難しいです。
ではまた来週。
「だ、な。答えが返ってこなかったら確定だ」
アーチボルトの提案にスイフリーが頷く。
「答えられなかったら、すかさず遠慮なしにスリープ・クラウドを叩き込め」
「それ、ヒース兄さんに言ってるんですか?」
不思議そうにイリーナはスイフリーに尋ねる。彼は当たり前じゃないか、という顔で頷いた。
「ヒースはフィリスより先に行動できるのだから、当然だろう?」
「でもスリープクラウドは遺失魔法ですよ?」
「は?」
今度はスイフリーが首をかしげる。
「何を言っているのだ?」
「煙しかでないですよ?」
ますます不可解、という顔をするスイフリーと、床にのの字を書き始めるヒース。
「あたしもスリープクラウドは微妙に苦手だけど……」
フィリスが苦笑する。
「だよな!? スリープクラウド難しいよな!?」
しゅた、と立ち上がり元気を取り戻すヒースに、フィリスは曖昧に笑って見せる。前は結構失敗もしたが、最近は使わないから今も苦手かどうか、よく分からない。
「そちらだけで盛り上がらず、情報交換でもしようじゃありませんか」
グイズノーがのんびりした声をあげた。
「それもそうだな」
アーチボルトは重々しく頷いて見せた。
「ところでグイズノー」
「何ですか?」
「花いろいろ亭には今も行くのか?」
「何ですやぶからぼうに。今でも行きますよ? 見聞を広めに」
「アーチー、それ設問ミスだにゅ」
パラサがため息をつく。
「一体どうしたと言うのだヒース」
「おやっさん、何でも無いんだ。気にせんでくれなさい」
ヒースはかくかく、と手を振って見せた。
「もしかしてぼくらのこと疑ってるの?」
ノリスがかく、と首をかしげる。
「そんなこと有りません! 汝疑うこと無かれ、です! 疑ったりしません! ただ確かめてるだけです!」
「それ、疑ってるって言うよ」
レジィナが苦笑する。
「はとこが他人を見たら疑ってかかれって言ったにゅ」
パラサが笑って言うが、全員なんだか納得したようにスイフリーを見ただけだった。
「お前たちのわたしに対する評価はよーく分かった。後で覚えておけよ」
スイフリーが舌打ちをする。
「姉ちゃん?」
パラサはクレアを見た。
「怒んないにゅ?」
「なぜですか?」
「姉ちゃんははとこがあんなこと言ったら怒るにゅ」
パラサの目がす、と細くなった。
「お前誰、にゅ?」
言うや否や、パラサが武器を構える。
その言葉と動作が引き金となって、全員が戦闘態勢に入った。慌てて見せるのは最初から部屋に居た7人のほうである。
「ど、どうしたんですか? 仲間じゃないですか」
「仲間だったら答えてくれなさい。俺様の使い魔のBB1号は今どこにいるのかを」
「外に居るんじゃないの?」
ノリスの答えにヒースは口を吊り上げる。
「だから仲間じゃないというんだ、見てろ俺様渾身の一撃! スリープ・クラウドだ!」
「結局唱えるんだ」
「魔晶石つぶしていけよ」
「黙ってろ外野! 『万物の根源たるマナよ、眠りをいざなう雲となって、奴らに眠りを! スリープ・クラウド!』」
ヒースの振りかざした杖に、魔力が集まっていく。それはやがて形をとり、白い雲となって相手を包み込んだ。
「は! ぷすん! とか言わない!」
「後で覚えとけよイリーナ」
雲が晴れると、その場には依然全員が立っていた。ただし、全員が武器を構えている。その姿は、鏡に映したようにいつもと逆の構えになっている。
「効いてないじゃない、ホラ吹き魔術師!」
「スリープクラウドは難しいって言ってるだろう! 遺失魔法なんだぞ! 煙を出すだけでたいしたもんなんだからな!」
「まだそんなこというんですね」
「さて、と。本気で敵対だな、どうする」
「俺、偽物でもクレア姉ちゃんを殴るの嫌にゅう」
パラサが力ない声をだす。
「しかし偽クレアが本物程度の力を持ってるとかなりやばいぞ。レジィナなんか最悪だ」
「レジィナの相手はわたしかイリーナがするしかないだろうな」
アーチボルトがレジィナから目を離さずに言う。
「本当に戦っていいんですか?」
ためらうイリーナにスイフリーは笑う。
「本物をかたる悪を成敗するのだ、ファリスの少女よ。遠慮なく行け。プリーストからつぶしていこう。回復が厄介だ」
「こっちの二人しかいない回復役のうちの一人がイリーナなんだが」
「知ってたかスイフリー、戦士の能力としては、こちらでは君が三番手に強いんだぞ」
ヒースとアーチボルトの言葉に、スイフリーは素っ頓狂な声をあげる。
「はぁ!? 冗談じゃないぞ! わたしは前には出ないからな!」
「期待してないにゅ。俺、エキューの足止めする。カンタマとかいる?」
「イリーナと俺様は必要だな、俺様とりあえずもう一回スリープ・クラウドいってみる」
「じゃ、俺はカンタマ」
「では私はとりあえずミュートを唱えよう。レジィナ以外……6人か。魔晶石使いつぶしだな……赤字が雪だるま式じゃないか。まったく……どこに請求してやろうか。あとはシェイドでつぶしていくか、ジャベリンか。ともかく遠くからやる。何ならクレアをつぶす役はわたしがしてもいい」
「はとこ……日ごろの恨み?」
「なにを言うかはとこの子よ。コレはわたしの愛だ」
「はとこの何だって?」
低い声で言うパラサに、スイフリーはクレアから目を離さずに言う。
「クレアの名をかたる馬鹿者に、鉄槌を食らわしてやるのだ」
「でもなんとなく、やっぱり日ごろの恨みっぽいわよね」
フィリスは笑うと敵を見据える。
「向こうにアーチーがいなくてよかったわ」
■戦闘って苦手です。
戦略はたてられないし、描写は苦手で上手くないし、遊んだら遊んだでサイコロ運ないし(笑)
というわけで、うだうだ戦闘開始です。
あまり期待せずにどうぞ。
そういえば、思いついたので、へっぽこさんたち(というか、イリーナとヒースの小話)を書いてみました。
とてもじゃないけど、アップできないレベルのつまんない話になりました。
中々難しいです。
ではまた来週。
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