泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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「何って、ピアスにゅ」
パラサがこともなげに答える間に、スイフリーが立ち上がる。それを見て、もうしゃがんでいる必要は無いと判断したのか、クレアも立ち上がった。
「このピアス、俺があげたのにゅ。ちょっと変わったデザインなん。裏っかわにも飾りがあるにゅ」
「わたしはそれを知っていただけだ」
「何で知ってんの?」
レジィナの問いかけに、スイフリーは肩をすくめた。
「買い物につきあわされ、延々悩むはとこの子に何度か蹴りを入れたから」
「蹴ったんですか」
「注目すべきはそこではないな」
じとっとした目つきでスイフリーを見たクレアに、彼は反省した様子もなく言い放つ。
「さて、我々を本物だと思ってくれるなら話は早いのだが。我々もあちらの面子とは一度も別行動をしなかった。全員本物だとわたしとはとこの子が保障してもいい」
「うん、してもいいにゅ」
「が、それでも不安なら、あちらに居るイリーナにでもセンス・イービルをかければいいだろう。ファのつく神の神官だ、信用するに足りるだろ?」
「ファラリスもファのつく神ですよ」
笑いながら言うグイズノーの足を思いっきりふんずけて、スイフリーはクレアを見上げる。
「いえ、唱えるまでもないでしょう。そういうことを言うあなたが偽物だとはおもえませんし」
「あはははは、偽物のスイフリー、気持ち悪かったもんね!」
能天気にノリスが笑う。
「一体そっちの偽物のわたしは何を言ったのだ」
「知らないほうがいいですよ」
ふふふ、と含み笑いをするグイズノーを、スイフリーは暫らく睨んでいたが、やがて諦めたように息を吐いた。
「さて、だが問題がある」
「そうだの」
ガルガドが頷いた。
「つまり出口がないということだ」
「え?」
ガルガドの言葉に、ノリスがぽかんとした顔をする。
「ずっと一本道を歩いてきたからな。そちらも似たようなものだろう?」
「多分造りはシンメトリだな」
全員が集まって、途方にくれる。
「どうしたもんだ? やっぱり上に戻ってイリーナあたりに壁をガツンと壊してもらうか?」
「ヒース兄さんたちが魔法で壊すほうが早くないですか?」
「俺様弁償する金がない」
「私だってそうですよ」
肩をすくめて見せるヒースに、イリーナも思わずため息をつく。
「支払い義務が出るかどうかだよな」
「ばれなきゃ出ない」
「そこを思わず名乗り出ちゃうのがイリーナよ」
払う気などさらさらない、というスイフリーの発言に、マウナは思わず答える。この人たちの経済観念と自分の経済観念がかみ合うことは一生ないだろう、と思う。ハーフエルフの一生は長いが、絶対にかみ合わない。
「?」
ふと、アーチボルトは視線を感じたような気がして振り返る。同じようにパラサとヒースも同じ方向を見ていた。
「どうしたの?」
「いや、何か……視線を感じたような」
「気持ち悪いこといわないでよね」
そちらの壁には、あの不気味な彫像以外何もない。眉を寄せ、フィリスはヒースを見る。
その目はあくまでも抗議の色をしている。
「俺も感じたにゅ」
パラサがフィリスを見上げたのと同時に、アーチボルトが叫んだ。
「伏せろ!」
「え!?」
不意に叫ばれたとしても、そこは長い間生き残ってきた冒険者。全員が上手く伏せる。その上を、強烈な空気の刃が切りさいていく。
「何今の?」
「何だか分からんがともかく敵だ」
身を起こして最初に見えたもの。
それは目を開いた不気味な彫像の姿。
いつの間にか、巨大な手が顔の横から二本、突き出している。
「総大将のお出まし、か」
■もう月曜ですかー。速いですなー。
これを送信した日も世界陸上だったようです。
世界陸上みてるかー!!
今日も言うぞ(笑)
今日は男子200の決勝があるぞ!
男子棒高飛びもあるぞ!
見れ!
だ、そうです。楽しかったなあ、世界陸上。
そして話には全く関係ないのであった。
■今週はラブシック大丈夫です。かけました。
パラサがこともなげに答える間に、スイフリーが立ち上がる。それを見て、もうしゃがんでいる必要は無いと判断したのか、クレアも立ち上がった。
「このピアス、俺があげたのにゅ。ちょっと変わったデザインなん。裏っかわにも飾りがあるにゅ」
「わたしはそれを知っていただけだ」
「何で知ってんの?」
レジィナの問いかけに、スイフリーは肩をすくめた。
「買い物につきあわされ、延々悩むはとこの子に何度か蹴りを入れたから」
「蹴ったんですか」
「注目すべきはそこではないな」
じとっとした目つきでスイフリーを見たクレアに、彼は反省した様子もなく言い放つ。
「さて、我々を本物だと思ってくれるなら話は早いのだが。我々もあちらの面子とは一度も別行動をしなかった。全員本物だとわたしとはとこの子が保障してもいい」
「うん、してもいいにゅ」
「が、それでも不安なら、あちらに居るイリーナにでもセンス・イービルをかければいいだろう。ファのつく神の神官だ、信用するに足りるだろ?」
「ファラリスもファのつく神ですよ」
笑いながら言うグイズノーの足を思いっきりふんずけて、スイフリーはクレアを見上げる。
「いえ、唱えるまでもないでしょう。そういうことを言うあなたが偽物だとはおもえませんし」
「あはははは、偽物のスイフリー、気持ち悪かったもんね!」
能天気にノリスが笑う。
「一体そっちの偽物のわたしは何を言ったのだ」
「知らないほうがいいですよ」
ふふふ、と含み笑いをするグイズノーを、スイフリーは暫らく睨んでいたが、やがて諦めたように息を吐いた。
「さて、だが問題がある」
「そうだの」
ガルガドが頷いた。
「つまり出口がないということだ」
「え?」
ガルガドの言葉に、ノリスがぽかんとした顔をする。
「ずっと一本道を歩いてきたからな。そちらも似たようなものだろう?」
「多分造りはシンメトリだな」
全員が集まって、途方にくれる。
「どうしたもんだ? やっぱり上に戻ってイリーナあたりに壁をガツンと壊してもらうか?」
「ヒース兄さんたちが魔法で壊すほうが早くないですか?」
「俺様弁償する金がない」
「私だってそうですよ」
肩をすくめて見せるヒースに、イリーナも思わずため息をつく。
「支払い義務が出るかどうかだよな」
「ばれなきゃ出ない」
「そこを思わず名乗り出ちゃうのがイリーナよ」
払う気などさらさらない、というスイフリーの発言に、マウナは思わず答える。この人たちの経済観念と自分の経済観念がかみ合うことは一生ないだろう、と思う。ハーフエルフの一生は長いが、絶対にかみ合わない。
「?」
ふと、アーチボルトは視線を感じたような気がして振り返る。同じようにパラサとヒースも同じ方向を見ていた。
「どうしたの?」
「いや、何か……視線を感じたような」
「気持ち悪いこといわないでよね」
そちらの壁には、あの不気味な彫像以外何もない。眉を寄せ、フィリスはヒースを見る。
その目はあくまでも抗議の色をしている。
「俺も感じたにゅ」
パラサがフィリスを見上げたのと同時に、アーチボルトが叫んだ。
「伏せろ!」
「え!?」
不意に叫ばれたとしても、そこは長い間生き残ってきた冒険者。全員が上手く伏せる。その上を、強烈な空気の刃が切りさいていく。
「何今の?」
「何だか分からんがともかく敵だ」
身を起こして最初に見えたもの。
それは目を開いた不気味な彫像の姿。
いつの間にか、巨大な手が顔の横から二本、突き出している。
「総大将のお出まし、か」
■もう月曜ですかー。速いですなー。
これを送信した日も世界陸上だったようです。
世界陸上みてるかー!!
今日も言うぞ(笑)
今日は男子200の決勝があるぞ!
男子棒高飛びもあるぞ!
見れ!
だ、そうです。楽しかったなあ、世界陸上。
そして話には全く関係ないのであった。
■今週はラブシック大丈夫です。かけました。
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