泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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「俺様思ったんだが」
杖を構えなおしてヒースが小声で言う。
「相手の正体が何かいまいち分からんにせよ、モンスターだよな? ということは、神聖魔法は使えないんじゃないか? あの記憶までコピーするドッペルちゃんでも神聖魔法は使えないんだぞ? 左右反転してくるような間抜けモンスターがそんな高度なことをしてくるとは俺様思わん」
「なるほど、一理ある。しかし言い切れるかどうかは別だな。わたしはやはりミュートだ。念には念を」
スイフリーは無造作に魔晶石をいくつか握り締める。これからどの程度の魔法が飛んでいくのか。いくつ魔晶石は残るのか、と考えるとマウナは軽いめまいを感じるが、命と比べれば安い。使わないで生きていけたらそれに越したことは、ないんだけど。
「わたしとパラサとイリーナで盾になろう。後方から魔法で援護してくれ」
その言葉と共にアーチボルトは剣を構えて前に出る。イリーナとパラサもそれに続いた。
「何で俺、アーチーに指図されてるにゅ?」
「深く考えるな」
「じゃあ、わたしは予定通り全員にミュートだ。黙らせちゃる。じゃ、始めるぞ」
言葉と共にスイフリーは片手を複雑に動かし、何事かの言葉を呟いた。
それは多分力ある言葉なのだろうが、その場に居るものには、ほぼその意味は分からない。唯一マウナだけがその言葉を理解できた。意外に優しい言葉でシルフに頼むんだな、というのがその感想だったが、別に口にしない。
「よーし、手ごたえありだ」
にやりとスイフリーが笑う。手の中の魔晶石は壊れるまでは行かなかったが、随分輝きが失せたようだった。相手の人数が人数だから仕方ないかもしれない。
「カンタマ~」
続いてパラサが指輪を掲げて間の抜けた声で言う。もう少し発動のためのいいキーワードはなかったのだろうか。じゃらじゃらと指にはまっている指輪がことごとくコモンルーンなのだとしたら、一つずつに気合入れたキーワードを考える暇がなかったのかもしれないが。……こういうことに頓着しないからこそお金持ちなのだろうか。
色々腑に落ちない。
無言のエキューがパラサに向けて槍を繰り出したが、パラサは軽い身のこなしでそれを避けた。ニカニカと笑っていることから、余裕だったのだろう。エキューはかなり腕が立つはずだから、パラサがすごいのか、偽物の精度が低いのか、そのどちらもなのか、いずれかの理由だろう。
その戦いを見つつ、グイズノーが後ずさって下がっていく。確かに、魔法が使えなければやることは無いだろう。
「結構混戦だな。俺様もう一回スリープクラウド! 何かいけそうな気がする!」
そう叫び、古代語とともに複雑な動きを再び。今度も白い雲が相手をうまく覆っていく。
ぎりぎり味方を範囲に入れていない辺り、コントロールは悪くないのだ。
雲が晴れると、レジィナが床に突っ伏していた。
「うおぉ!? 俺様久しぶりに成功! コレはもう勝ったも同然だ! どーんと行ってくれなさい!」
「寝てないほうが多いですよ」
「何気に一番強いレジィナを倒してるあたりワケが分からん」
「レジィナさんに化けたやつが気を抜いてたんじゃないの?」
「ふはははは! 今はそんな冷たい言葉も気にならんぜ!」
ふんぞり返るヒースを尻目に、イリーナがガルガドに斬りかかる。
「ガルガドさんの名を騙るなんて邪悪です!」
言葉とともに振り下ろされた剣は、ガルガドが避けたことも重なって空を切り、大きな音とともに床に突き刺さった。かなり深く。
「敵じゃなくて良かった。わたし一撃で死んでしまうわ」
スイフリーが大げさに肩をすくる。何気に青ざめている辺り、本気で恐ろしかったらしい。
「私、今できることなさそうだから、下がっておくわね」
マウナはそーっと全員の後ろに移動する。回復要員はほぼ彼女だけといえるから、コレは仕方の無い話だろう。
「混戦だけど、とりあえず」
フィリスは全員に向けてエネルギー・ボルトを使ったらしい。ちまちま削っていくつもりなのかもしれなかったが、意外にも偽ガルガドが苦しそうな顔をした。相手が気を抜いていたのか、それともフィリスの気合がすごかったのか、ともかくダメージがかなり抜けたのは間違いなさそうだった。
アーチボルトは対峙していたクレアに剣を振り下ろす。黄金の輝きをもった剣は、確実にクレアを捕らえ、きちんとダメージを与えたようだった。すこし苦痛に顔をゆがめる辺り、偽物も動揺を誘うために必死なのかもしれない。なんとなく苦い感覚。
ワイトのときとはまた違う罪悪感。
「しかし斬ることしかできんのだよ……」
言い訳を心で呟き、彼は反撃に備えることにする。前衛になっていた人間の死角を突くようにして、白い人影が走り出す。ノリスだ。彼は一直線にスイフリーめがけて走っていた。移動攻撃まではできないだろうが、次は確実に攻撃を繰り出してくるだろう。
「ごめーん、はとこ、自分で何とかするにゅー!」
「冗談じゃないぞー!!」
半笑いのような表情でスイフリーは思わず槍を構えなおした。戦士としての腕は悪くは無いが、持久力はほぼない。相手はかなりの腕前の盗賊、真面目に相手はしたくない。
その間に、ガルガドのイリーナに対する攻撃は空を切り、バスがレジィナを揺り起こした。レジィナは不機嫌そうな目でヒースを睨んでいる。
「うお!? 俺様うらまれてる!?」
「そりゃそうでしょうよ」
「ロックオンされるとかなりヤバイのですけれどもー!?」
ヒースもマウナも、接近戦の心得は無い。レジィナの攻撃を防げる自信など全くなかった。
「前衛ー! 何とかしろー!」
「やってますー!」
イリーナの答えに、かぶる金属音。それはアーチボルトがクレアの攻撃を防いだ音だった。
■戦闘描写はやっぱり苦手だわー。
淡々としててごめんなさいね。
人間多すぎ!!!
次は二ターン目です。
杖を構えなおしてヒースが小声で言う。
「相手の正体が何かいまいち分からんにせよ、モンスターだよな? ということは、神聖魔法は使えないんじゃないか? あの記憶までコピーするドッペルちゃんでも神聖魔法は使えないんだぞ? 左右反転してくるような間抜けモンスターがそんな高度なことをしてくるとは俺様思わん」
「なるほど、一理ある。しかし言い切れるかどうかは別だな。わたしはやはりミュートだ。念には念を」
スイフリーは無造作に魔晶石をいくつか握り締める。これからどの程度の魔法が飛んでいくのか。いくつ魔晶石は残るのか、と考えるとマウナは軽いめまいを感じるが、命と比べれば安い。使わないで生きていけたらそれに越したことは、ないんだけど。
「わたしとパラサとイリーナで盾になろう。後方から魔法で援護してくれ」
その言葉と共にアーチボルトは剣を構えて前に出る。イリーナとパラサもそれに続いた。
「何で俺、アーチーに指図されてるにゅ?」
「深く考えるな」
「じゃあ、わたしは予定通り全員にミュートだ。黙らせちゃる。じゃ、始めるぞ」
言葉と共にスイフリーは片手を複雑に動かし、何事かの言葉を呟いた。
それは多分力ある言葉なのだろうが、その場に居るものには、ほぼその意味は分からない。唯一マウナだけがその言葉を理解できた。意外に優しい言葉でシルフに頼むんだな、というのがその感想だったが、別に口にしない。
「よーし、手ごたえありだ」
にやりとスイフリーが笑う。手の中の魔晶石は壊れるまでは行かなかったが、随分輝きが失せたようだった。相手の人数が人数だから仕方ないかもしれない。
「カンタマ~」
続いてパラサが指輪を掲げて間の抜けた声で言う。もう少し発動のためのいいキーワードはなかったのだろうか。じゃらじゃらと指にはまっている指輪がことごとくコモンルーンなのだとしたら、一つずつに気合入れたキーワードを考える暇がなかったのかもしれないが。……こういうことに頓着しないからこそお金持ちなのだろうか。
色々腑に落ちない。
無言のエキューがパラサに向けて槍を繰り出したが、パラサは軽い身のこなしでそれを避けた。ニカニカと笑っていることから、余裕だったのだろう。エキューはかなり腕が立つはずだから、パラサがすごいのか、偽物の精度が低いのか、そのどちらもなのか、いずれかの理由だろう。
その戦いを見つつ、グイズノーが後ずさって下がっていく。確かに、魔法が使えなければやることは無いだろう。
「結構混戦だな。俺様もう一回スリープクラウド! 何かいけそうな気がする!」
そう叫び、古代語とともに複雑な動きを再び。今度も白い雲が相手をうまく覆っていく。
ぎりぎり味方を範囲に入れていない辺り、コントロールは悪くないのだ。
雲が晴れると、レジィナが床に突っ伏していた。
「うおぉ!? 俺様久しぶりに成功! コレはもう勝ったも同然だ! どーんと行ってくれなさい!」
「寝てないほうが多いですよ」
「何気に一番強いレジィナを倒してるあたりワケが分からん」
「レジィナさんに化けたやつが気を抜いてたんじゃないの?」
「ふはははは! 今はそんな冷たい言葉も気にならんぜ!」
ふんぞり返るヒースを尻目に、イリーナがガルガドに斬りかかる。
「ガルガドさんの名を騙るなんて邪悪です!」
言葉とともに振り下ろされた剣は、ガルガドが避けたことも重なって空を切り、大きな音とともに床に突き刺さった。かなり深く。
「敵じゃなくて良かった。わたし一撃で死んでしまうわ」
スイフリーが大げさに肩をすくる。何気に青ざめている辺り、本気で恐ろしかったらしい。
「私、今できることなさそうだから、下がっておくわね」
マウナはそーっと全員の後ろに移動する。回復要員はほぼ彼女だけといえるから、コレは仕方の無い話だろう。
「混戦だけど、とりあえず」
フィリスは全員に向けてエネルギー・ボルトを使ったらしい。ちまちま削っていくつもりなのかもしれなかったが、意外にも偽ガルガドが苦しそうな顔をした。相手が気を抜いていたのか、それともフィリスの気合がすごかったのか、ともかくダメージがかなり抜けたのは間違いなさそうだった。
アーチボルトは対峙していたクレアに剣を振り下ろす。黄金の輝きをもった剣は、確実にクレアを捕らえ、きちんとダメージを与えたようだった。すこし苦痛に顔をゆがめる辺り、偽物も動揺を誘うために必死なのかもしれない。なんとなく苦い感覚。
ワイトのときとはまた違う罪悪感。
「しかし斬ることしかできんのだよ……」
言い訳を心で呟き、彼は反撃に備えることにする。前衛になっていた人間の死角を突くようにして、白い人影が走り出す。ノリスだ。彼は一直線にスイフリーめがけて走っていた。移動攻撃まではできないだろうが、次は確実に攻撃を繰り出してくるだろう。
「ごめーん、はとこ、自分で何とかするにゅー!」
「冗談じゃないぞー!!」
半笑いのような表情でスイフリーは思わず槍を構えなおした。戦士としての腕は悪くは無いが、持久力はほぼない。相手はかなりの腕前の盗賊、真面目に相手はしたくない。
その間に、ガルガドのイリーナに対する攻撃は空を切り、バスがレジィナを揺り起こした。レジィナは不機嫌そうな目でヒースを睨んでいる。
「うお!? 俺様うらまれてる!?」
「そりゃそうでしょうよ」
「ロックオンされるとかなりヤバイのですけれどもー!?」
ヒースもマウナも、接近戦の心得は無い。レジィナの攻撃を防げる自信など全くなかった。
「前衛ー! 何とかしろー!」
「やってますー!」
イリーナの答えに、かぶる金属音。それはアーチボルトがクレアの攻撃を防いだ音だった。
■戦闘描写はやっぱり苦手だわー。
淡々としててごめんなさいね。
人間多すぎ!!!
次は二ターン目です。
■この戦闘については、友人たちにサイコロを振ってもらいました。
実際に、キャラクターシートを作って、リプレイで判明する限りの武器防具を持たせて、分からない部分はもてそうな最大のモノを持たせて。
ちなみに泡さんたちの魔晶石はなんとなく無限っぽいです(笑)
夏の、暑い最中、某花火大会会場で、開始時間を待ってる間に振ってもらいました。
ので、結果をもらってそのままの戦闘展開なのです。
ちなみに私はその花火大会には不参加。普通に仕事してました(苦笑)
花火大会苦手なので。人ごみも、花火も。
さて、実際には偽キャラに乗せる「魔物」としての能力値も作ってあったのですが、データを持って行くのを忘れたそうで、ガチで普通のキャラ同士で戦闘したそうです。
で。
フィリス姉さんのエネルギーボルトはガルガド分がクリットだったそうです。
ヒース兄さんの眠りの雲は、レジィナが本当に抵抗失敗だったそうです。
戦略とかも友人たちが考えてくれました。
ちなみに前回(41回)に私が友人たちにお伺いを立てた戦略と質問は以下。
もう大分SWのルールを忘れてるのです(苦笑)
>■さて、こんな戦略でどうでしょう?
ミュートって、接触じゃないよね?
ライトニングとかクラウド系は直線やら円形で全員巻き込むんだよね?
ジャベリンが各個だったのは覚えてるんだけど、シェイドって? 直線状に仲間いても関係ないんだっけ?
Bチームはレジィナ、ノリス、エキュー、ガルガド、バス、クレアが接近戦ができるのに(グイズノーも出来なくはない)、Aチームはアーチー、イリーナ、スイフリー、パラサしか接近戦がないんだよね。
スイは前線でないだろうけど。
パラサがエキューに接敵すると仮定して、ガルガド・バスあたりをイリーナが、レジィナ、ノリスあたりをアーチーが一人で相手することになるのかな?
クレアは遠距離から魔法使い組みが落とす感じ?
戦闘って、難しいな!
誰か戦闘設定してくれ。(←結局投げてる)
で、今回(42回)でこんなことを言っている。
ところでBチームは偽Aチームに勝てるのかえ?(笑)
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