泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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「お互い何だか疑心暗鬼っぽいから、俺様ていあーん! お互い知ってることをクイズで出し合おう!」
ヒースは向こう側に固まっているガルガドたちに声をかける。
不審そうな目で彼らはこちらを見た。すこしヒースはひるんだが、後には引けない。
「さて問題です! 俺様の可愛い使い魔、BB1号は現在どうしてるでしょう!」
半ば自棄になって声を張り上げる。
「何言ってんのヒース。BB1号は使い魔じゃないだろ?」
かく、とエキューが首を横に傾ける。
「よーし、少なくともエキューは本物と見てよし、だ」
小声でヒースは報告すると、小さくガッツポーズをとる。
「効率悪……」
パラサの呟きは、聞こえない振りをする。
「ていうか、そんな初歩間違うなんて、ヒース実はヒースじゃないでしょ」
ノリスが疑いの眼差しを向ける。
「おーっと、俺様ピンチ?」
「ヒースが疑われたら芋蔓式に私たちも疑われるんじゃないの?」
マウナは困った顔をしてガルガドたちを見る。
疑いたくはない。
本物みたいに見える。
「マウナさんがボクに熱視線を!」
「……エキューは本物だと思って間違いなさそうね」
思わずうんざり。
「まとまってるんだから、もう全員本物でいいんじゃない?」
面倒になってきたのか、フィリスがため息をつく。
「クレアが本物かどうか確かめよう」
不意にスイフリーが口を開く。
「何で?」
「アレは多少マシになったとはいえ、融通の利かない馬鹿正直なあのファのつく神の神官だ」
「姉ちゃんになんてこと言うにゅ!」
「未だファリスと言えんのか」
じと目になるパラサやアーチボルトのことなど気にせず、スイフリーは続ける。
「アレが他のものと別行動をとらなかった、と証言すればそれは信じていいだろう。全員本物だ」
「なるほどな」
アーチボルトが頷く。
「で? 本物かどうか、どうやって見極めるつもり?」
楽しげな目でフィリスがスイフリーを見る。
彼は肩をすくめた。
「ほくろ大作戦ではないが、似たような方法を思いついた。行くぞはとこの子よ。二人で確認する」
「俺も?」
「そうだ。フィリスとヒースは念のためスリープクラウドの準備をしておいてくれ。偽者だと判断したら合図するから、即魔法を叩き込んでくれ」
「わかった」
あっさり頷くフィリスに、マウナは慌てる。
「それって、スイフリーさんとパラサさんにも呪文が」
「俺、よっぽどのことがなかったら魔法怖くないにゅ」
「わたしはクラウド系の魔法は全然怖くない」
に、と二人は笑う。
「では行くぞ、はとこの子よ」
無防備に歩いてきたスイフリーとパラサに、レジィナとグイズノー、クレアははなんとなく二人は本物なのだろう、という感覚を覚えた。が、それをガルガドたちに上手く伝えられないうちに二人はこちらにたどり着いてしまった。
足が速すぎなのだ。
「姉ちゃん! ひさしぶりにゅ」
ニコニコ顔のパラサがクレアにまとわりつく。いつものことだからクレアはあまり気に留めないようだった。
「何だか久しぶりな気がしますね」
グイズノーの挨拶に適当に返事を返しつつ、スイフリーはクレアを見た。
「ちょっとしゃがめ」
「?」
クレアは不思議そうな顔をしたが、すぐにしゃがんだ。スイフリーも同じようにしゃがみ、パラサはクレアの傍に立つ。
「何を始めるの?」
レジィナは不思議そうに、ノリスは興味津々な顔をしてなりゆきを見守る。
「いくつか質問させてくれ」
「何でしょう」
「壁が鏡になった部屋はあったか」
「ありました」
「その時、どうやって映った」
「どう、とは?」
「近くで映ったか、遠目だったか、体のどの辺りを映したか」
「ちょっと遠目でした。全身うつしました。そうですね、鏡に向かって、正面から。自分はこういう姿だったのか、と思いました」
「後ろは映してないか?」
「回ったりはしませんでしたから」
スイフリーは頷いた。
「あっち見ろ」
指で左側を指す。クレアはそちらを見た。
「そのままストップ」
言うと、耳の辺りを覗き込む。
「はとこの子も見ろ」
「あ、なるほど」
「何がですか?」
「クレア、一度でもこのメンバーから離れたか?」
「いえ」
「了解した」
スイフリーは立ち上がると、元居たメンバーのほうを見る。
「本物だと断言していい」
「一体何を見て!?」
■気付けば金曜日でした。
なんだか気分が土曜日なんですよねー。ふー。
というわけで、金曜日は泡ぽこの日ですよ。
今週は泡ぽこばかりでした。来週にはラブシックが書けてたらいいな。と思いながら今週はここまで。
どうでもいいですが、本放送(笑)のほうは、70回を越えました。蛇足ばかりで。
この物語は何処へ流れていくのでしょう。
さらにどうでもいい話。
今回の話は、ちょうど世界陸上が行われている頃に送信したようです。
前置きに、「世界陸上みてるかー!! 見てないやつぁ泡ぽこなんてどーでもイイから陸上見とけ! 今日は男子走り高飛びが熱い!」と書かれてました(笑)
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ヒースは向こう側に固まっているガルガドたちに声をかける。
不審そうな目で彼らはこちらを見た。すこしヒースはひるんだが、後には引けない。
「さて問題です! 俺様の可愛い使い魔、BB1号は現在どうしてるでしょう!」
半ば自棄になって声を張り上げる。
「何言ってんのヒース。BB1号は使い魔じゃないだろ?」
かく、とエキューが首を横に傾ける。
「よーし、少なくともエキューは本物と見てよし、だ」
小声でヒースは報告すると、小さくガッツポーズをとる。
「効率悪……」
パラサの呟きは、聞こえない振りをする。
「ていうか、そんな初歩間違うなんて、ヒース実はヒースじゃないでしょ」
ノリスが疑いの眼差しを向ける。
「おーっと、俺様ピンチ?」
「ヒースが疑われたら芋蔓式に私たちも疑われるんじゃないの?」
マウナは困った顔をしてガルガドたちを見る。
疑いたくはない。
本物みたいに見える。
「マウナさんがボクに熱視線を!」
「……エキューは本物だと思って間違いなさそうね」
思わずうんざり。
「まとまってるんだから、もう全員本物でいいんじゃない?」
面倒になってきたのか、フィリスがため息をつく。
「クレアが本物かどうか確かめよう」
不意にスイフリーが口を開く。
「何で?」
「アレは多少マシになったとはいえ、融通の利かない馬鹿正直なあのファのつく神の神官だ」
「姉ちゃんになんてこと言うにゅ!」
「未だファリスと言えんのか」
じと目になるパラサやアーチボルトのことなど気にせず、スイフリーは続ける。
「アレが他のものと別行動をとらなかった、と証言すればそれは信じていいだろう。全員本物だ」
「なるほどな」
アーチボルトが頷く。
「で? 本物かどうか、どうやって見極めるつもり?」
楽しげな目でフィリスがスイフリーを見る。
彼は肩をすくめた。
「ほくろ大作戦ではないが、似たような方法を思いついた。行くぞはとこの子よ。二人で確認する」
「俺も?」
「そうだ。フィリスとヒースは念のためスリープクラウドの準備をしておいてくれ。偽者だと判断したら合図するから、即魔法を叩き込んでくれ」
「わかった」
あっさり頷くフィリスに、マウナは慌てる。
「それって、スイフリーさんとパラサさんにも呪文が」
「俺、よっぽどのことがなかったら魔法怖くないにゅ」
「わたしはクラウド系の魔法は全然怖くない」
に、と二人は笑う。
「では行くぞ、はとこの子よ」
無防備に歩いてきたスイフリーとパラサに、レジィナとグイズノー、クレアははなんとなく二人は本物なのだろう、という感覚を覚えた。が、それをガルガドたちに上手く伝えられないうちに二人はこちらにたどり着いてしまった。
足が速すぎなのだ。
「姉ちゃん! ひさしぶりにゅ」
ニコニコ顔のパラサがクレアにまとわりつく。いつものことだからクレアはあまり気に留めないようだった。
「何だか久しぶりな気がしますね」
グイズノーの挨拶に適当に返事を返しつつ、スイフリーはクレアを見た。
「ちょっとしゃがめ」
「?」
クレアは不思議そうな顔をしたが、すぐにしゃがんだ。スイフリーも同じようにしゃがみ、パラサはクレアの傍に立つ。
「何を始めるの?」
レジィナは不思議そうに、ノリスは興味津々な顔をしてなりゆきを見守る。
「いくつか質問させてくれ」
「何でしょう」
「壁が鏡になった部屋はあったか」
「ありました」
「その時、どうやって映った」
「どう、とは?」
「近くで映ったか、遠目だったか、体のどの辺りを映したか」
「ちょっと遠目でした。全身うつしました。そうですね、鏡に向かって、正面から。自分はこういう姿だったのか、と思いました」
「後ろは映してないか?」
「回ったりはしませんでしたから」
スイフリーは頷いた。
「あっち見ろ」
指で左側を指す。クレアはそちらを見た。
「そのままストップ」
言うと、耳の辺りを覗き込む。
「はとこの子も見ろ」
「あ、なるほど」
「何がですか?」
「クレア、一度でもこのメンバーから離れたか?」
「いえ」
「了解した」
スイフリーは立ち上がると、元居たメンバーのほうを見る。
「本物だと断言していい」
「一体何を見て!?」
■気付けば金曜日でした。
なんだか気分が土曜日なんですよねー。ふー。
というわけで、金曜日は泡ぽこの日ですよ。
今週は泡ぽこばかりでした。来週にはラブシックが書けてたらいいな。と思いながら今週はここまで。
どうでもいいですが、本放送(笑)のほうは、70回を越えました。蛇足ばかりで。
この物語は何処へ流れていくのでしょう。
さらにどうでもいい話。
今回の話は、ちょうど世界陸上が行われている頃に送信したようです。
前置きに、「世界陸上みてるかー!! 見てないやつぁ泡ぽこなんてどーでもイイから陸上見とけ! 今日は男子走り高飛びが熱い!」と書かれてました(笑)
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