泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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次の朝。
空は綺麗に晴れ、柔らかく吹いていく風は心地よい。
透明感のある青い空に、刷毛で塗ったような薄い雲。
光が溢れ、薄汚れたところが少ない町並みは、とても神々しかった。
「すばらしいです」
昨夜から一転、グレートソードを背負うイリーナの顔はいい感じに輝いている。見るもの全てにファリス様の栄光を感じ取り、背中には愛しいグレートソード。彼女は今、ともかく幸福感に満ち溢れていた。
「このすばらしさを、どう表現したらいいのか、全然思いつきません!」
「心に留めておけばいいのよ」
少し落ち着け、といわんばかりにマウナがイリーナの肩を軽く叩きながらため息をつく。
「でも、綺麗な街だよねー。工事とかしてないし」
ノリスがきょろきょろとあちこち見回す。
「落ち着いた良い町なんですがねー、ちょっと堅苦しいのが玉に瑕です」
案内役のグイズノーが苦笑し、パラサが大きく頷く。
「それより、ヒースがギルドで馬鹿やってないといいんだけど。いつものつもりでいったら大変よ」
マウナが魔術師ギルドのほうを見やる。
「いくら兄さんが態度の大きい、不遜な魔術師でも、そこまで馬鹿じゃないでしょう」
本人が居ないからとはいえ、なかなかに酷い。いつもどおりなのかもしれない。
「大丈夫にゅ。フィリス姉ちゃんが居るし……あのギルドで大騒ぎできたら、それはそれで大物にゅ」
「聖なる魔術師ギルドですからねー」
パラサとグイズノーの不思議な説明に、一行は首を傾げるしかない。
「バスはまあ、大丈夫だよね。レジィナさんも一緒に行ってくれてるし」
「いくら稼いでくるかしら」
「歌いに行ったわけじゃないよ」
「冒険譚より、賛美歌とかのほうが好まれる町ですから、苦戦するんじゃないですかねー」
グイズノーは今度は音楽堂のほうへ首をめぐらせる。まあ、レジィナとの二人組ならあちらは大丈夫だろう。ヒースとフィリスも大丈夫だろう。騒ぎ出したとしても、フィリスのあの迫力に、ヒースが勝てるとは思えない。一番問題なのは、多分自分たちだ、と彼は他人事のように理解した。スイフリーとアーチーは宿で待機だから、そういう意味ではまだ安全側だ、という判断もある。
「にゅ。じゃあ、俺らも行くにゅ。どっからいく?」
「そうですねー、音楽堂もギルドも、まあ、有名ですから外からちらっと見る感じで、町の主だったところをぐるーっと回ればいいんじゃないですかね? あとは皆さんが気になったところを見るとか。……パラサ、あなたはクレアさんからどこかお薦めとか伺ってないんですか? もしくは、彼女のお気に入りの場所とか」
「姉ちゃんがよく行ってた公園なら知ってるけど、それは俺と姉ちゃんの秘密にゅ。後は姉ちゃん、基本的に神殿と仕事場の往復だったからー」
「ああ、まあ、クレアさんならそうでしょうね」
期待は最初からしていないから、ダメージはほとんど無い。
「ではまあ、適当に歩きましょうか」
「でも変な感じにゅ。シーフの俺と、ラーダのグイズノーが、ファーズの案内……」
「そういう時は、考え方を変えるのですよ」
「にゅ?」
「スイフリーじゃなくて良かった」
「それはいえてるにゅ」
一方。
「すげ」
その建物にヒースは思わず呟く。ファンの見慣れた魔術師ギルドと比べて、随分趣の違う建物がそこにはあった。出かける前にパラサが「聖なる魔術師ギルド」などと、少し笑っていたのを思い出し、アレは確かに正しいことだったのだ、と大きく頷く。建物はそれほど華美というわけではない。が、やはり白を基調としたどっしりとした建物には、どことない威厳が有る。内部に入ってみると、利用する魔術師たちも、同じローブのはずなのにどこか折り目正しい格好をし、真面目な顔をして歩いている。掃除が行き届かない場所はなく、ステンドグラスから入ってくる光がこの上なく美しい。魔術師が神を信じることがあれば、普通それは知識の神ラーダである。が、ここではファリスを信じる以外の選択肢は考えられないのだろう、と直感的に理解する。自分の信仰は(まあ、かなりアバウトになっているとはいえ)ファンではやはり少々珍しい部類だったが、ここではスタンダード。何だか不思議な気分になる。まあもっとも、ここに居るものたちにいわせればきっと自分の信仰など、信仰
していないに等しい扱いだろうが。
「なるほど、あの宿でも規律に甘いほうだって意味が分かった」
「でしょ」
フィリスは少し苦笑する。彼女も多分、ここの空気は苦手なのだろう、とヒースは理解する。ただ、自分よりは多少なれているからまだ平気な顔をしているのだ。
「じゃあ、ちょっとあちこち見て回ってくる」
「あたしはここに居るから、終わったら声をかけてね」
フィリスはにっこりと笑うと、受付に近いテーブルに腰掛け、魔術書を開いた。
■次回はバス組。
ファーズよう知らんので、大体は妄想です。適当に流してもらえると嬉しいです。
今年の更新はこれがラストです。
来年は、どういう日取りで更新するか、まだ未定です。
とりあえず、泡ぽこは続きます。
へっぽこを書きたいです。
アチフィリも書きたいなあ。
ルージュを読み直して書くのとかもいいなあ。
まあ、希望言うだけは簡単ですから。
今年はおせわになりました。
来年も適当によろしくしたってください。
空は綺麗に晴れ、柔らかく吹いていく風は心地よい。
透明感のある青い空に、刷毛で塗ったような薄い雲。
光が溢れ、薄汚れたところが少ない町並みは、とても神々しかった。
「すばらしいです」
昨夜から一転、グレートソードを背負うイリーナの顔はいい感じに輝いている。見るもの全てにファリス様の栄光を感じ取り、背中には愛しいグレートソード。彼女は今、ともかく幸福感に満ち溢れていた。
「このすばらしさを、どう表現したらいいのか、全然思いつきません!」
「心に留めておけばいいのよ」
少し落ち着け、といわんばかりにマウナがイリーナの肩を軽く叩きながらため息をつく。
「でも、綺麗な街だよねー。工事とかしてないし」
ノリスがきょろきょろとあちこち見回す。
「落ち着いた良い町なんですがねー、ちょっと堅苦しいのが玉に瑕です」
案内役のグイズノーが苦笑し、パラサが大きく頷く。
「それより、ヒースがギルドで馬鹿やってないといいんだけど。いつものつもりでいったら大変よ」
マウナが魔術師ギルドのほうを見やる。
「いくら兄さんが態度の大きい、不遜な魔術師でも、そこまで馬鹿じゃないでしょう」
本人が居ないからとはいえ、なかなかに酷い。いつもどおりなのかもしれない。
「大丈夫にゅ。フィリス姉ちゃんが居るし……あのギルドで大騒ぎできたら、それはそれで大物にゅ」
「聖なる魔術師ギルドですからねー」
パラサとグイズノーの不思議な説明に、一行は首を傾げるしかない。
「バスはまあ、大丈夫だよね。レジィナさんも一緒に行ってくれてるし」
「いくら稼いでくるかしら」
「歌いに行ったわけじゃないよ」
「冒険譚より、賛美歌とかのほうが好まれる町ですから、苦戦するんじゃないですかねー」
グイズノーは今度は音楽堂のほうへ首をめぐらせる。まあ、レジィナとの二人組ならあちらは大丈夫だろう。ヒースとフィリスも大丈夫だろう。騒ぎ出したとしても、フィリスのあの迫力に、ヒースが勝てるとは思えない。一番問題なのは、多分自分たちだ、と彼は他人事のように理解した。スイフリーとアーチーは宿で待機だから、そういう意味ではまだ安全側だ、という判断もある。
「にゅ。じゃあ、俺らも行くにゅ。どっからいく?」
「そうですねー、音楽堂もギルドも、まあ、有名ですから外からちらっと見る感じで、町の主だったところをぐるーっと回ればいいんじゃないですかね? あとは皆さんが気になったところを見るとか。……パラサ、あなたはクレアさんからどこかお薦めとか伺ってないんですか? もしくは、彼女のお気に入りの場所とか」
「姉ちゃんがよく行ってた公園なら知ってるけど、それは俺と姉ちゃんの秘密にゅ。後は姉ちゃん、基本的に神殿と仕事場の往復だったからー」
「ああ、まあ、クレアさんならそうでしょうね」
期待は最初からしていないから、ダメージはほとんど無い。
「ではまあ、適当に歩きましょうか」
「でも変な感じにゅ。シーフの俺と、ラーダのグイズノーが、ファーズの案内……」
「そういう時は、考え方を変えるのですよ」
「にゅ?」
「スイフリーじゃなくて良かった」
「それはいえてるにゅ」
一方。
「すげ」
その建物にヒースは思わず呟く。ファンの見慣れた魔術師ギルドと比べて、随分趣の違う建物がそこにはあった。出かける前にパラサが「聖なる魔術師ギルド」などと、少し笑っていたのを思い出し、アレは確かに正しいことだったのだ、と大きく頷く。建物はそれほど華美というわけではない。が、やはり白を基調としたどっしりとした建物には、どことない威厳が有る。内部に入ってみると、利用する魔術師たちも、同じローブのはずなのにどこか折り目正しい格好をし、真面目な顔をして歩いている。掃除が行き届かない場所はなく、ステンドグラスから入ってくる光がこの上なく美しい。魔術師が神を信じることがあれば、普通それは知識の神ラーダである。が、ここではファリスを信じる以外の選択肢は考えられないのだろう、と直感的に理解する。自分の信仰は(まあ、かなりアバウトになっているとはいえ)ファンではやはり少々珍しい部類だったが、ここではスタンダード。何だか不思議な気分になる。まあもっとも、ここに居るものたちにいわせればきっと自分の信仰など、信仰
していないに等しい扱いだろうが。
「なるほど、あの宿でも規律に甘いほうだって意味が分かった」
「でしょ」
フィリスは少し苦笑する。彼女も多分、ここの空気は苦手なのだろう、とヒースは理解する。ただ、自分よりは多少なれているからまだ平気な顔をしているのだ。
「じゃあ、ちょっとあちこち見て回ってくる」
「あたしはここに居るから、終わったら声をかけてね」
フィリスはにっこりと笑うと、受付に近いテーブルに腰掛け、魔術書を開いた。
■次回はバス組。
ファーズよう知らんので、大体は妄想です。適当に流してもらえると嬉しいです。
今年の更新はこれがラストです。
来年は、どういう日取りで更新するか、まだ未定です。
とりあえず、泡ぽこは続きます。
へっぽこを書きたいです。
アチフィリも書きたいなあ。
ルージュを読み直して書くのとかもいいなあ。
まあ、希望言うだけは簡単ですから。
今年はおせわになりました。
来年も適当によろしくしたってください。
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