忍者ブログ
泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

■今回は予告です。


1)泡ぽこ
泡ぽこですが、とりあえず大体の形が出来たので書き始めてみました。
ある程度貯まったら更新を開始してみたいと思います。大体1ヶ月くらい先ではないかと思いますが、結構気が短いので早まるかも知れません。
が、同時に怠惰なので遅れる可能性もあります。
まあ、いずれの日にかは日の目を見せられる日も来るかと思いますので、気長にお待ちいただけるとありがたいです。
とりあえず、泡の人たちとへっぽこさんたちのみが出場します。


2)アチフィリ
描く気はあるんだ! と言うことで色々画策はしています。
大体の流れは考えたんですけど、まあ、こちらも気長に待っていただければ。
デイル書きたい、デイル。


3)本気で未定。
泡ぽこではないんだけど、泡ぽこに非常に似ている話になるかもしれないという非常にあいまいな書き方になるのですが、オールキャラに向いている話をもう一本思いついております。
これは何時になるかわからないです。もしかしたら書き始める前にぺらぺらを読んで気に入ったりしていたら、彼女たちも出るかもしれないので、大まかな筋だけ考えて話はまだ固定はしないつもりです。


4)それはそれとして
ダブルクロス無印の話書きたい。上月兄弟上月兄弟。
リプレイが何処にあるかわからない!(笑)


以上です。

拍手[1回]

PR
選択
オラン陥落とかアノス侵攻とか色々ショックな情報が耳に届いた頃にちょっと書いてみた殴り書き。
意図的にセリフのみで地の分なしです。
泡さんたちの会話。
興味のある方だけどうぞ。


拍手[1回]

泡ぽこ 73
青い小鳩亭に「いつもどおり」が戻ってきた。
つまりは、マウナがウェイトレスとして忙しく働き、偉そうな魔術師がレアな焼き鳥を注文しては頭をはたかれ、豪華な食事を楽しむ能天気なシーフが居て、目をハートにして輝かせる傭兵が居て、ファリス神官が地響きとともに現れ、マイリー神官がシーフを見てはため息をつき、王宮にいつ招かれてもおかしくない吟遊詩人が歌を朗々と歌い上げる、そんな日常だ。
彼らが居なかったほぼ半年の時間にも、ここでは時間が流れていたはずだったが、それを感じさせない暖かさが小鳩亭にはあったし、それが彼らを安心させているのだろう。
「今回の旅のこと、やっぱり歌にするの?」
パンを口に放り込みながら、ノリスがバスにたずねる。
「そうですな。ファリスの猛女、聖地に赴く。いい題材です」
「あの屋敷のことも?」
「それはまだ迷っております。罠にはまった冒険者たちが機転を利かせて脱出する、というのはなかなか魅力的な題材ですが、何せ相手が相手ですし」
「ああ、そうだなー」
バスの返答に、ヒースが頷く。
「軍師がどうの、は言いにくいわなー」
「途中で通った国々の見聞を曲にすることは出来ますし、アノスの英雄たちの話も作ることはできますし、勿論、イリーナの法王様との謁見も題材になりますし、新しい曲はいくらでも作れますぞ」
「じゃあ、新曲リサイタルやらなきゃね!」
新しい曲も勿論楽しみだが、それに付随する副収入にマウナは目を輝かせる。
「そういえば、マウナが最後に貰った包みって何だったんですか? フィリスさんに頂いていたやつ」
「ああ? あれ?」
マウナの顔が笑顔になる。朗らかな笑顔ではなく、どことなく締りの悪い笑顔であることから、なんとなく内容は知れた気がしないでもない。
「小鳩亭がね、一回火事でなくなって再建されたっていうのを調べてくれてたみたいでね、再建したあとも大変だろうからって、寄付金だったのよー。あとねえー、キレイなブローチだとかー」
「何で私にはそういうのないんでしょう」
ほくほくとした笑顔のマウナに、イリーナは恨めしい顔をする。
「って言っても、再建費用は家にだから私のじゃないのよ」
「でもブローチを頂いたんでしょう?」
「イリーナの分も入ってたわよ」
そういいながら、マウナはポケットから小さな包みを出す。イリーナは受け取って中を確かめると、満面の笑みを浮かべた。
「ファリス様の聖印です! キレイー」
「馬子にも衣装ってところだな」
「ぬか喜びの地への片道切符、プレゼントしましょうか? 兄さん」
「とっても良くお似合いでございますイリーナサン」
カクカクと体を揺らしながら答えるヒースに、一同は笑顔を見せる。
「なんか、帰って来たーって感じがします」
「そうねー、アノスはキレイだったし、オランも面白かったし、途中ドキドキしたし楽しかったけど、やっぱりココが一番ねー」
イリーナの言葉に、マウナが頷く。
そんな話をしていると、全員の前にエールの入ったジョッキが並べられた。
「お母さん?」
マウナが見上げると、彼女は笑顔で「わたしたちからだよ」と答えてウインクする。
「えー、ではー」
ヒースが立ち上がり、全員を見回した。そして咳払いすると口を開く。
「俺様たちの無事の帰還とー、イリーナの野望達成ー、ほかー、諸々を祝しましてー」
そこで全員がジョッキを持ち、にま、と笑いあう。
「かんぱーい」
バスの試作の新曲を聞きながら、彼らはまたコレまでどおりの日常に戻って行く。
新しい冒険へと。



「次は西部諸国の五大神祭りですねー」


■なんか、泡さんたちの後日談を描くと蛇足な気がするので、泡パートは書きません。
と、いうわけで、「泡ぽこ」は、本日、73話にて最終回!(笑)
中途半端!
とはいえ、長々とお付き合いありがとうございました。

次はとりあえずアチフィリを模索しようとおもってます。
そして泡ぽこパート2は、現在のんびり考え中。
キーワードはごちゃごちゃ、ゲート、ハードロックに幻の塔。
……ほんとにそんな話になるのか!?(笑)

拍手[0回]

泡ぽこ 72
「今度こそ、勝負あり、だの」
ガルガドが二人の間に腕を下ろす。試合は終わり、という合図だ。
「うう、負けてしまいました」
少し悔しそうにイリーナが呟き、剣をしまう。
「でも、本当に互角だった。たまたま勝っただけだね、私」
レジィナも苦笑すると、剣をしまう。会心の出来、という勝ち方ではないからか、それほど嬉しそうには見えない。
「ホント、たまたま。神様がちょっとこっちを指差した感じ?」
困ったような笑顔で言うレジィナに、グイズノーが笑いかける。
「おや、神様とは。どうです? ラーダ様を信仰してみては」
「何を言うんですか! ファリス様ですよ! 世界に正義と秩序をもたらしてくださる上、ヒース兄さんでも信者になれる心の広さですよ?」
「なんだとぅ!? 『でも』って何だ、『でも』って!」
すかさず勧誘し始めたグイズノーに、イリーナは反論する。そしてその内容にヒースが色めきたったが、それを軽くイリーナは無視した。
「ラーダの心の広さだって相当なものにゅ」
「破壊坊主が高僧だからなあ」
パラサとスイフリーの言葉を、グイズノーは聞こえない振りでさらりと流す。
「戦いの神・マイリーに決まっとろう? レジィナは偉大な戦士なのだから」
ここぞとばかりガルガドが参戦した。
「あ、いや、別に特定の神様ってことでもないんだけど」
レジィナは一歩後ずさると引きつった笑みを浮かべる。
「気になる神様とか、居られないんですか?」
イリーナがずい、と一歩前に出た。
「んー、そうだなあ」
レジィナはぐるりとあたりを見回したあと、首を少しかしげた。
「芸術の神様かな?」
「お目が高い」
すかさずバスは言うと、ぽろん、と竪琴を鳴らして見せた。目がキラリ、と輝いた気がする。
「……姉ちゃん以外の神官サマは、みんなガツガツしてるんやね」
「……誤解です、多分。……皆じゃないです」
パラサの呟きに、クレアは遠い目をして見せた。


結局、試合を観戦しただけなのに妙に疲れてしまったが、スクロールを使っての帰還は予定通りその日の午後執り行うことになった。
「はい、これ。テレポートのスクロール」
フィリスは大した感慨もなく、そのスクロールをヒースに手渡す。
「どっから持ってきたんだ?」
「それは秘密よ」
ほほほ、とフィリスは笑って見せる。実際のところ、宝物庫などではなく単に自分の部屋なのだが、その辺はごまかしておいたほうがロマンもあるというモノだろう。
「でも、結構値が張るんじゃないですか? 本当にいいんですか?」
マウナがおそるおそる尋ねる。
「いいのよ、気にしないで? 金額なんて大したもんじゃないし、多分もうすぐ私には必要なくなるし」
フィリスはにっこりと笑って見せる。実際、スクロールとしての現物研究は随分前に終わらせてあるし、もう少し経験を積めばテレポートまで手が届きそうな気がする。ある程度まで実力を伸ばしてきたのだ、もうテレポートはただあこがれるだけの存在ではなくなりつつある。
「お、俺様だってもうすぐいけるぞ、その高み!」
「アンタはまず眠りの雲を覚えなおしなさいよ」
低い声でマウナが言うと、ヒースは床にのの字を書きながら、ぶつぶつと何事か文句を言い始める。もう慣れたもので誰も何も言わないが。
「じゃあ、魔法を覚えたらそっちの国にも遊びに行くようにするわ。例えば新婚旅行とかで」
「誰と誰のだ」
「あらー、誰と誰かしらねえ?」
アーチボルトの言葉に、フィリスは返答して悠然と笑う。
「あとコレ。マウナに私から。向こうに着いたらあけてみてね」
フィリスはそういうと、マウナにそれほど大きくない包みを手渡す。妙に重いが、マウナは笑って感謝を述べ、それをすぐに開けるようなことはしなかった。
「ほんじゃ、スクロール使うぞー。皆忘れ物とかないかー?」
漸く立ち直ったヒースが仲間を見る。全員、それぞれに頷いて準備が出来たことを知らせた。
「じゃ、世話になったな。俺様だってテレポート覚えたら自慢しに来るからな!」
「兄さんが来るときはついてきます! また試合しましょう!」
「あはは、私がここに居たらね」
イリーナの言葉にレジィナが頷く。
「では、また!」


挨拶が終わるとともに、ヒースがスクロールを広げて何事かを言い始める。
やがてその言葉は力をなし、やがて独特の浮遊感のようなものが一瞬。
次にふわりと、小さな落下の感覚。
全てが終わると、目の前には懐かしい青い小鳩亭があった。





■漸くオーファンに戻ってきましたよ。うふふふふ。
というわけで、次回最終回です。

次回作については、思案中。
仕事がかわったので、まだどの様に余暇が使えるかよー分からんのです。
余裕をみて書き溜めてから、ぼちぼちやろうかとおもってます。

拍手[0回]

泡ぽこ 71
暫らく、大剣を持った少女たちは無言で相手を見据えあう。
技量は互角。
身体能力はイリーナに分があるぶん、少しイリーナのほうが有利になるだろう。レジィナは装備品でこそイリーナを凌駕するが、身体能力はいたって平凡だ。

(さて、どうしようかな)
レジィナは考える。普通にやっていては、勝負は決まらないだろう。
自分は確かにイリーナより身体能力は劣る。しかしその差を埋めてあまりある装備品を持っている。でも、そのおかげで勝った、とは言われたくないし思いたくもない。
誰の目に見ても鮮やかに「勝った」と思えるような勝ち方でなければ意味はない。

(どうすればいいでしょう)
同じくイリーナも考える。あまり思考は得意ではないが、全く考えないで突っ込んでいけば、いつか自滅するということは分かる。相手のレジィナは、技量ではほぼ互角だ。しかし、いい大剣を持っている。そしていい鎧を着ている。自分の物だってこの世にまたとない逸品であるのは間違いない。しかし、レジィナのものは、それとはまた違う。今となっては手に入らない貴重なものだろう。そのせいで負けた、なんて絶対に嫌だ。

自分の能力ではどうしようもないところで、勝負がつくのでは意味が無い。

息を一度大きく吸い込むと、イリーナは気合とともに声を上げ、前へ大きく踏み込むと、大剣を振り下ろす。人の持てる限界を超えた、鉄の塊ともいえる剣が、その重みに加え技量も伴って、恐ろしいまでの速さで振り下ろされる。空気が切り裂かれる低い音。
確実に、切っ先は首に向かっていく。
レジィナは避けるために体をひねり、そしてバランスを崩しよろめいた。
「お姉ちゃん!」
リズの声に反応するように、レジィナの剣が動く。バランスを崩した彼女の持つ剣は、ちょうど振り上げられてイリーナの首筋に迫った。
互いに首筋にぴたりと剣を向けたまま、再び彼女たちはにらみ合う。
既に手加減であるとか、試合であるとかいう概念はヒートアップした彼女たちの脳裏には残っていないように見えた。
ふう、と誰かが大きく息を吐いたのが聞こえた。

「そこまでにしとけ」
宣言したのはガルガドだ。
「これ以上続けると、どっちかが死んでしまう」
その声が聞こえていないのか、それとも無視しているのか、二人はまだ動かない。
「終わりだって言ってるぞーイリーナ」
「嫌です」
ヒースが呆れたように声をかけると、イリーナからは明確に拒否の返事が返される。
「お前いい加減に……」
再びヒースが何か言おうと口を開いたとたん、二人がまた動いた。
互いに体を相手の剣先をかわすようにひねりつつ、その切っ先で相手に切りかかる。
その刃は、互いの肩に浅い傷をつけ、血を流させる。
同時に、イリーナはバックステップでレジィナから間合いを取り、レジィナは飛び起きる。
そしてまた、剣を構えて見据えあう。
「やめろって! おやっさんも止めただろ!」
「兄さんは黙っててください! 戦いのことも分からないくせに!」
少し鋭さを増したヒースの声に、イリーナの反論。
「いよいよやばくなったらホールドでもかけろ」
小さな声でアーチボルトがスイフリーに言う。
「恨まれるから嫌だ。あっちの精霊使いに頼め」
スイフリーは半瞳になって即答する。
「もしくはお前が止めに行け」
「純粋に一対一なら多分勝てるが、二人相手はキツイ無理だ」
「なら見守るかしかないだろう」
既に観客たちのほうは、どちらかが倒れるまでこの戦いは終わらないのだろうと予測していた。下手をするとどちらかが死ぬかもしれないのだが、それを上手く止める術も思いつけない。ただ「止める」だけなら方法もなくはないが、スイフリーの言うように恨まれるだけだ。
「全くあほらしい。だから止めたのに」


観客の意図など、全く解せず二人は向き合う。
とはいえ、左肩からの出血は二人を焦らせるには十分なものであった。互いに実力もあれば、さらに扱う大剣もすばらしい切れ味を持っている。浅く斬らせたつもりでも、随分な傷になっていた。腕を伝う血は剣を握る手を滑らせるし、力だって入れづらい。出血が長引けば、腕の感覚も鈍るし体温も下がる。
(次の一撃くらいが、ラスト)
気合とともにイリーナの剣が振り下ろされる。
ぎりぎりのところにまでひきつけ、それから身をかわす。
(避けた!)
(かわされた!)
レジィナの顔に笑みが、そしてイリーナの顔に焦りが、それぞれはっきりと映し出される。
「だぁあ!」
おおよそ乙女ではない声とともに、レジィナの剣がイリーナの鎧の胴を捉えた。鈍い音とともに、金属同士がぶつかり合い火花が散った。




■次回は試合後。
どうかな? レジィナ活躍できた? 会長!
活躍できてなくても、もう知らないからね! 無理だからね!(笑)


拍手[0回]

忍者ブログ / [PR]

photo by 7s
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カウンター
WEB拍手
2007.12.24変更
メルフォ。
プロフィール
HN:
こーき
性別:
非公開
最新コメント
最新トラックバック
バーコード
忍者・1人目
忍者・2人目