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泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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今後について
■ありがたいことに、泡ぽこは好評の間に幕を下ろせそうです。
あと3回、蛇足気味のお話ですがお付きあいいただけるとうれしいです。


さて、今後どうしましょう、という呟きを載せておいたところ、
「また泡ぽこが読んでみたいです」
というありがたいお返事をWEB拍手より頂きました。


で。
考えてみたのですが。
一応、ネタは出ることは出た……の、で、す、が。


ちょっと胡散臭いオリジナルアイテムとかでるし、どうかなー、とか思うのが現状です。
いや、勿論、今回も胡散臭いオリジナルのモンスターは出てましたが(某国のお家)。
そういうのでも良いのでしょうか。
皆様どういうのをお求めなのでしょうか。

オランが滅んだそうですが、そういうのは無視した時間軸で書くつもりですが、そういうのでもオッケーなのでしょうか。



リアクションなどいただけるとありがたいです。



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泡ぽこ 70
乾いた空には白く薄く雲が存在し、風に吹かれて移動していく。
大地は踏みしめられ硬く、時折砂煙が舞い上がる。
二人の女はそれぞれの武器を手に対峙し、無言のまま相手を見据える。
あたりは無音で、張り詰めた空気だけが存在した。

……のは彼女たちの周りだけで、野次馬たちは緊張感の欠片も持ち合わせず二人の様子を見守る。
「どっちが勝つのかな?」
「イリーナじゃない?」
心配そうな顔のマウナに、ノリスが軽い声で返答する。
「どっちが勝つかなあ?」
「さあ? どっちでもいい。昨日のアーチーの発言どおり、どっちが先に当てるかだけの違いだろ」
好奇心の目を向けるフィリスに、スイフリーがあくび交じりに答える。
「賭けますか?」
「くだらない」
グイズノーの言葉も一言で切り伏せ、スイフリーは再びあくびをする。全く興味がないのだろう。
「俺はレジィナ姉ちゃんが勝つと思うにゅ。なんだかんだで魔法の武器は強いって」
「でもイリーナは一撃がすごいぞ。なんつーかもう、人外魔境だ」
「ヒース後で殺されるんじゃない?」
「ぐさっとやって、ヒーリングでぽん……」
そんな会話が聞こえていないのか、もしくは聞こえていても無視しているのか、当の本人たちは未だに無言でただ相手を見据えている。
「二人とも準備はいいかの?」
二人の間、中ほどに立つガルガドが重々しい声で二人に尋ねる。
「大丈夫です、いつでも」
答えて、イリーナが大剣を掲げるように構える。
「私も、大丈夫」
同じようにレジィナも答えると、大剣を担ぐように構えた。
同じ大剣とはいえ、イリーナのものはレジィナのものよりはるかに大きい。対して、レジィナのものはイリーナのものより鋭い光を放つ。
先に動いたのはイリーナだった。力の入った掛け声とともに、大剣が振り下ろされる。空気を切り裂く音が低くうなりを上げる。
レジィナはそれを避けると、大剣を横になぎ払った。イリーナのがっしりした鎧の胴を捉え、金属同士がぶつかり合う音が響く。が、イリーナは眉一つ動かさない。
「やりますね」
「そっちこそ」
に、と笑いあう二人。
風の吹く低い音。


「……互角なの? あれ」
よく分からない、といった風情でフィリスはアーチボルトに尋ねる。彼女は戦士としての経験はほとんどないから、よく分からないのだ。アーチボルトは質問に重々しく頷いただけで、言葉を発しない。
「ふうん」
あたりの静けさに、フィリスは口を尖らせるようにして返事をすると、再び戦いに目を向ける。「すごい」のだろうことは分かるのだが、「何が」すごいのかは良く分からない。
ただ、二人とも怪我をしなければいいな、と思うだけだ。

再び、イリーナが動いた。今度はレジィナの体を捕らえたが、魔法の鎧に阻まれて有効打にはならなかったようだ。彼女の動きはその剣に合わせたかのように大きく、剣を振るった後に少し動きが止まる。レジィナはそれを狙ったかのように攻撃を繰り出すが、頑丈な鎧に阻まれて決定打を出せないで居る。
「やりますね」
「そっちこそ」
互いに笑みを浮かべながら語り合う様は、可憐な少女二人というよりは、歴戦の親父のような渋みがある。
「何か大きく間違ってる気がする」
再びフィリスは呟いたが、誰も賛同しなかった。もしかしたら、口に出したら終わりなのかもしれない。





■残り3話となりました。
これと言って、その後の予定は決めてません。
アチフィリに力を入れつつ、今後は何をしましょうかね。

またコラボですかね?
何かリクエストがありましたら、どうぞ。
参考にさせていただきます。

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■ルージュ話。

ノエルと白馬の王子を読みました。
まあ、感想(というかあれはなんだろう)は表日記見てもらうとしまして。


ダイナストカバルに思いをはせていたら(なぜそうなったってあの巻末企画のせいだ)

トランさんとレントさんのお父さん(御幣あり)のセプターさん(博士)と大首領の話が思いついて(苦笑)
書こうかな、と脳内でぐちゃぐちゃいじっていたら、なんか妙にセプターさんがシリアスなマジメ博士になってしまって、


いやそれはないな


と思って没にしました。

レントさんがトランさんの部品使った理由とかに思いを馳せたはずだったんだけどなあ。



ちなみに理由は「資金難だったから」というギャグっぽい話にする予定でした。


ボツですから。



あー、泡ぽこでもアップしとこう。

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泡ぽこ 69
「じゃあ、明日、試合してみよう」
レジィナの提案に、イリーナが頷く。
「あんまり勝負にならんのではないか?」
アーチボルトの苦い顔に、レジィナは「何で?」と首を傾げて見せた。
「だってそうだろう。実力は互角だ、見てる限りそう思う。となれば、どちらが先に攻撃を命中させるか、というだけの話になる。イリーナはレジィナより動くのは早いが、命中率がいまいちだ。レジィナはイリーナより動きは遅いが、ほぼ命中させる。ここだけ聞くとレジィナが優勢に聞こえるが、イリーナは敵を捕らえさえすれば威力は絶大、その上あの物々しい鎧からも分かるが攻撃を止める力もある。レジィナは魔法の武器鎧を持っているから、一撃はかなりのものだし攻撃もたいてい止める。いつまでたっても決定的な一撃でも出ない限り試合は終わらない」
「永遠の戦い……た、楽しそうです!」
「……どこが」
目を輝かせるイリーナに、ヒースは冷めた眼差しを向ける。
「彼女はファリスの神官ですよね?」
「そのはずにゅ」
グイズノーの質問に、パラサがへらりと笑う。正面でノリスがつられてへらっと笑った。
「基本的にやるだけ無駄なのだ、わかったかね?」
びしりと指を突きつけられ、レジィナはむっとした顔をする。
「いいじゃない、やらせてあげれば。本人たちの納得って重要よ? レジィナのためなのよぅ?」
フィリスから反対などさせるかといわんばかりの威圧感が発せられる。しかしアーチボルトは慣れたもので、そう大して気にしてない様子で続けた。
「まあ、利益にはならないが、訓練にはなるだろう」
結局押し切られている辺り、アーチボルトも結局は怖かったのかもしれない。
「はとこ、俺、だいぶ前に俺に化けた悪魔と戦ったことあったけど、姉ちゃんたちの試合もあんなかんじにゅ? そやったら、やっぱり、他からの介入がなかったらずーっと試合してんじゃない?」
パラサがスイフリーを見上げる。
「非力なグラスランナー同士の殴り合いなんぞと一緒にならんだろ。お前クリティカルもしなかったし。……レジィナたちのはもっと殺伐とする」
「そぉかー」
パラサの納得に、レジィナは頬を膨らませる。
「しないよ、だって殺さないもん。本気で戦うけど、殺すつもりはないもん」
「本気でやりあってるうちに頭に血が上って本気の一撃を繰り出さないとも限らんじゃないか」
スイフリーが言い終わるか終わらないかというタイミングで、低くドン、と大きな音がした。見ればレジィナの拳が机にある。怒りのあまり彼女は思いっきりテーブルに拳をたたきつけたのだろう。
「やるったら、やるの」
「……好きにすればいい」
顔を引きつらせるスイフリーに、レジィナはにっこりと笑顔を向けた。
その後ろでバスが妙に満足げに笑っていたが誰も何も聞かなかった。


試合が決定した後、城の中を色々案内してもらったのだが、イリーナは心ここにあらずといった感じであまり何があったか記憶がないようだった。
対して、マウナはきらびやかな内装や歴史を感じさせる重厚感あふれる空間に圧倒されていて、互いに部屋にもどったときには何がなんだか分からない、という状況に陥っていた。
現在、約束どおりイリーナの部屋にマウナは遊びに来ていたが、互いに交わす言葉もない。イリーナは明日に向けてなのかいつもの日課なのか、ともかく剣の手入れをしているし、マウナはマウナで城の中を思い出してはため息をつき、イリーナにあてがわれた自分よりも豪華な部屋の中をあちこち見て回ってはため息をつく、のくり返しであるからだ。
一通り部屋を見終わったマウナは、ふかふかのベッドに腰掛けてイリーナを見る。
「ねえ、勝てるの? 明日。怪我だけはしないでよ」
「怪我しても治せますから」
「あんまり慢心しないほうがいいって」
「マウナがお金を数えていると幸せなのと一緒で、私も剣を振るえるときが幸せなんです」
「一緒かなあ」
「一緒ですよぅ」
満面の笑みで答えられると、そうなのかもしれない、と思えてくる。この天真爛漫さが実は一番の武器なんじゃないだろうか。
「マウナは何が一番気になりましたか?」
「場所を教えてもらえなかった宝物庫」
すかさず答えたマウナに、イリーナは「邪悪っぽいですよ」などと返答する。
「邪悪とか言わないでくれる? 単純に、好奇心よ。魔晶石をバンバン使いつぶして、魔法の剣や鎧を普通に使って、お城までもってるような冒険者よ? お金は使えるときに使っちゃおう、とかいってる人たちよ? 単純に、どんなもの持ってるのか気になるの! 別にほしいとかじゃなくて、見たいの。例えば、宝物庫に誰も使ってない魔法のグレートソードとかあったら? 気にならない?」
「激しく気になります」
「そういう感じよ」
即答したイリーナに、マウナは勝ち誇った笑顔を向ける。
「ね?」




■すっかりアップするのを忘れてました。1週間ぶりのごぶさたです。申し訳ない。
そしてまたレジィナは活躍しないのであった。
一応これは、「レジィナを活躍させようの会」の運動の一環だったのに。
……アーチーを以下略のときはまだ上手くいった(様な気がする)のに。

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習作
■2007年6月末ごろに書いていたらしいファイル発見。

どうやら「Lovesick」の元ネタというか、思考スタートになったらしい作品みたいです。(書いてたのすら忘れてた)


発見したので読み返したら、まあ、ちょっと中途半端で終わってるけど、悪くはない気がしないでもなかったので、ちょっとにぎやかしにアップしておきます。


・中途半端へいき
・ラブシックの設定平気だった
・あまり突っ込まない
・内容そこそこ気になる


ような属性の方は「本編読んでみる」からどうぞ。
あまり期待はしてはいけません。

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