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泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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泡ぽこ 21
オーファンの南から街道へ出て、一行は順調に進む。
時折ゴブリンや野犬などと遭遇することもあったが、そういうものは敵にならない。大体、足の速い者がさっさと片をつけるため、戦闘があった、という感覚さえない。
「それにしても、まともなレンジャーが居るとこんなに快適なものなのですねぇ」
グイズノーは相変わらず真意の分からない笑顔で言う。
「まだ不意打ちされてませんよ。相手が弱いとは言え」
「レンジャーなしで冒険してたのか」
呆れ顔でガルガドは隣をあるくグイズノーを見上げる。
「ええ、わたくしたちは、どちらかというと街中の冒険者なのですよ。陰謀を暴いたり、攻め込んでくるものを迎え撃ったり」
「それでどうやって名を馳せたのだ」
戦神の神官としては気になる。アノスといえば東の大国。しかもファリスが国教で、オーファンとは違い冒険者には色々厳しい国だ。街中だけで色々解決していても、冒険者が名を馳せることはできない。
「まあ、色々あったのですよ」
グイズノーの笑顔からは、真意は相変わらず汲み取れない。
「では、邪悪とは戦っていないんですか?」
イリーナは首をかしげる。彼女としては自分の武勲はワイバーンだのデュラハンだのバンパイアと戦って得たものであり、冒険とはそういうものである。グイズノーの話の聞き方によっては、戦わずして武勲を挙げたように思える。
「邪悪ですか……そうですねえ、ダークエルフは沢山戦いましたねぇ」
「ダークエルフ」
イリーナはうなずく。ダークエルフは問答無用に悪だ。
「他にはどうですか?」
イリーナの問いに、実は一番目を輝かせているのはバスだったりするが、今のところ誰もそれには気づかない。
「他ですか。派手なところでは……アンデットナイトとか」
「……」
「おや、どうしました、イリーナ。そんな押し黙って」
「なんでもありません」
「あと、何を倒しましたっけ? 派手なのがいいそうですが」
「オレ、魔神倒した!」
「そんなこともありましたねぇ」
「派手なのをピックアップして過去から並べると、精霊使いの敵である魔術師・某国の特殊部隊……はそう派手でもなかったか。ワイト・アンデットナイト・アザービースト・マリクドライ・ジャイアントオクトパス・駄目な魔術師、あともう数忘れたがダークエルフ。奴らは定期的に戦ってるからなあ。あとはザワンゼンとかか?」
スイフリーが指を折りながら淡々と魔物の名前を挙げていく。
「珍しいですね、スイフリーが武勲を自分から言うなんて」
「なんとなく、今言わないとずーっとそこのファリス神官が『何を倒したんですか?』とまとわり着いてきそうな気がしたからだ。そしてお前に任せるといらんことまで言いそうだからだ」
「そんなこと……ちょっとしかしません」
苦い顔のスイフリーに、イリーナが少し顔を赤らめる。グイズノーはたいして気にした様子もなくはははと笑う。
「何だか知らない名前が一杯です」
「とりあえず、強い悪魔だと思っとけ」
イリーナが眉間の辺りを抑えるのを見て、ヒースはため息混じりに答えておく。自分たちも派手な戦いをしていたつもりだったが、あちらさんも上位悪魔と何回も戦っている。有名な冒険者というのは、やはりウソではないらしい。
「いっちばん派手なのはレッサーじゃないの?」
「あれはとどめだけだから、数に入れていいのか微妙だろう」
レジィナの言葉に、スイフリーがため息をつく。
「レッサー、の後が気になりますな」
バスが目の輝きを倍にして言う。
「色々あるよな」





■中途半端だけど、ここまで。
この会話が終わったらそろそろイベント突入してみる。

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