泡だとかぽこだとか。時折ルージュとか。初めての方は「各カテゴリ説明」をお読みください。
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薄暗い脇道を進む。馬車が通れるだけあって、道幅は狭くは無いが、やはり最近は利用されていないのか、あまり歩きやすい道ではなかった。何かあるかもしれないということで、いつも以上警戒を怠らず歩く。時折ゴブリンなどは見かけるが、たいした事件も無く道は続いている。
「何か、ちょっと拍子抜けだな」
「邪悪もゴブリンだけです」
ヒースとイリーナの会話も暢気な色合いを強めてきた。そのくらい何も無かった。
「はとこ、どうしたにゅ?」
空を見上げたスイフリーに、パラサがいち早く気がついて声をかける。
「ウンディーネちゃんの力が強まった。雨が来るかもしれん」
呟きに、精霊使いたちはいっせいに頷く。空気に注意を向けてみれば、確かに空気は微妙に水分を含み湿り気を増してきていた。
「この狭い道で雨って嫌だなあ」
レジィナが呟く。
「そういうの言うと、大体本当に雨って降り出すよね」
ノリスがはははと能天気に笑う。
その声に、一気に全員がノリスをぎろりと見たが、本人が一番わかっていないのか、きょとんとした表情をした。ガルガドが大きくため息をつく。
木々の間から見える空は、少しずつ暗くなり始めていた。
何も無いところまで雨が降らなければいい、という全員の思いとは裏腹に、程なく雨が降り始めた。最初からかなりの勢いで降り始め、雨足は強くなる一方である。
「雨宿りとかできる場所探そうよ」
「都合よくあるわけないよ! テントを張ったほうが早いんじゃない?」
ノリスの言葉にエキューが突っ込みつつ提案をする。
「テントは有効だが、今は場所が悪い」
ヒースがすぐさま返答する。彼の指摘どおり、地面はでこぼことして平坦ではない。テントは張りにくいだろう。
「とりあえず、もう少し進んでみましょう。この道は貴族の別荘へ続いているんでしょう? 軒先くらいは貸してくれるかもしれません」
イリーナが握りこぶしで言う。
「貸してくれるかなあ?」
パラサが笑う。
「そのときは、猛女様の威光とか、騎士様の威光とか、そういうのを使っていきましょう」
「ロマールでは効き目無いぞ、騎士様の威光は。自分で言うのもなんだが」
アーチボルトが苦い顔をする。
「ともかく、もう少し進もう。どのみちココではテントが張れんのだ。貴族の別荘がどの程度遠いものかわからんが、別荘が見つかればそちらを、見つからなければテントを使用するということで」
すぐに思い直したのか、アーチボルトは表情をきりりと戻して宣言した。一行は反対する理由も無く、一本道を再び歩き始めた。
■うはははは、ご都合主義!
これからドンドンご都合主義になっていくのだから、このくらいで驚いていてはいけません(苦笑)
「何か、ちょっと拍子抜けだな」
「邪悪もゴブリンだけです」
ヒースとイリーナの会話も暢気な色合いを強めてきた。そのくらい何も無かった。
「はとこ、どうしたにゅ?」
空を見上げたスイフリーに、パラサがいち早く気がついて声をかける。
「ウンディーネちゃんの力が強まった。雨が来るかもしれん」
呟きに、精霊使いたちはいっせいに頷く。空気に注意を向けてみれば、確かに空気は微妙に水分を含み湿り気を増してきていた。
「この狭い道で雨って嫌だなあ」
レジィナが呟く。
「そういうの言うと、大体本当に雨って降り出すよね」
ノリスがはははと能天気に笑う。
その声に、一気に全員がノリスをぎろりと見たが、本人が一番わかっていないのか、きょとんとした表情をした。ガルガドが大きくため息をつく。
木々の間から見える空は、少しずつ暗くなり始めていた。
何も無いところまで雨が降らなければいい、という全員の思いとは裏腹に、程なく雨が降り始めた。最初からかなりの勢いで降り始め、雨足は強くなる一方である。
「雨宿りとかできる場所探そうよ」
「都合よくあるわけないよ! テントを張ったほうが早いんじゃない?」
ノリスの言葉にエキューが突っ込みつつ提案をする。
「テントは有効だが、今は場所が悪い」
ヒースがすぐさま返答する。彼の指摘どおり、地面はでこぼことして平坦ではない。テントは張りにくいだろう。
「とりあえず、もう少し進んでみましょう。この道は貴族の別荘へ続いているんでしょう? 軒先くらいは貸してくれるかもしれません」
イリーナが握りこぶしで言う。
「貸してくれるかなあ?」
パラサが笑う。
「そのときは、猛女様の威光とか、騎士様の威光とか、そういうのを使っていきましょう」
「ロマールでは効き目無いぞ、騎士様の威光は。自分で言うのもなんだが」
アーチボルトが苦い顔をする。
「ともかく、もう少し進もう。どのみちココではテントが張れんのだ。貴族の別荘がどの程度遠いものかわからんが、別荘が見つかればそちらを、見つからなければテントを使用するということで」
すぐに思い直したのか、アーチボルトは表情をきりりと戻して宣言した。一行は反対する理由も無く、一本道を再び歩き始めた。
■うはははは、ご都合主義!
これからドンドンご都合主義になっていくのだから、このくらいで驚いていてはいけません(苦笑)
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